ブータン、13年日本人旅行者数は前年の反動で4割減-増加傾向は継続

  • 2014年8月21日

 ブータン政府観光局はこのほど、2013年の日本人旅行者数が前年比42.37%減の4015名となったことを明らかにした。2011年のブータン国王夫妻の来日が話題を集めたことで、2012年の日本人観光客数は76.7%増の6967人にまで急増していたため、その反動による大幅減となった。ブームの影響を除けば、増加傾向は継続しているという。

 日本人の旅行の形態で最も多かったのは、パッケージツアーによる旅行で45.3%を占めた。そのほかはカップル旅行13.7%、1人旅12.9%など。83.3%の旅行者が初めてブータンを訪れた。平均滞在日数は4.77日で、前年の4.88日をわずかに下回った。

 全世界からの旅行者数は10.25%増の11万6209名となり、2桁増を記録した。国籍別ではビザが免除されている隣国のインドが圧倒的に多く、そのほかはアメリカが15.32%増の6927名、中国が26.5%増の4764名となった。

 なお、同観光局によれば、ブータン政府は2015年に観光キャンペーン「Visit Bhutan Year 2015」を展開する。来年11月に前国王が60歳の誕生日を迎えることを記念して実施するもので、観光客の人気を集める宗教祭「ツェチュ」を中心に、さまざまなイベントを通してブータン観光を盛り上げるという。