外務省、アイスランド火山噴火の可能性を注意喚起
外務省は8月20日付で、アイスランドの火山噴火の可能性に関するスポット情報を発出した。同省によると、アイスランドでは8月16日、同国南東部のバトナヨークル氷河に位置するバウルダルブンガ火山周辺で多数の地震が検知されており、これを受けたアイスランド政府は火山の噴火危険レベルを5段階の上から2番目となるオレンジに引き上げたという。
すでに火山周辺では道路が封鎖されており、噴火した場合はその規模により、付近で洪水が起こるほか、広範囲の道路が閉鎖される可能性がある。また、空港の閉鎖や周辺空域を航行する航空便に影響が出る可能性もあるという。このため、外務省ではアイスランドへの渡航を検討、または滞在している人に対し、報道などで最新の情報を確認し、安全確保に留意するよう呼びかけている。
なお、アイスランドでは2010年5月に同国南部のエイヤフィヤトラヨークトル火山が噴火しており、欧州の約30ヶ国で空域が閉鎖、または運航が制減されるなど、欧州の航空便に大きな影響が出た。