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日本旅行、下期海外で羽田コース拡充-上級クラスの販売強化、価格訴求商品増強も

  • 2014年8月18日

東日本海外旅行商品部部長の桑原明氏  日本旅行は2014年下期の海外旅行商品で、好調な羽田発着商品への取り込みを強化する。羽田発着利用コースの設定を増やしており、ヨーロッパ方面では下期の東京・大阪、名古屋発商品全体で21コースを新設した。

 日本旅行東日本海外旅行商品部部長の桑原明氏によると、14年上期の東日本地区における成田発、羽田発の旅行者のシェア(※地方発羽田経由は除く)は、成田発が80%、羽田発が20%。羽田発は13年度上期は19%となっており、1ポイントの増加に留まった。同氏によると、14年3月末の羽田国際線2次増枠の対象外だった、アメリカやハワイの座席の獲得が難しかったことが要因だという。

 ただし、増便となった方面の羽田のシェアは上がっており、アジア、中国、ヨーロッパでそれぞれ前年から約9ポイント増加。アジアは47%、ヨーロッパは10%まで拡大した。さらに、地方発羽田経由もヨーロッパなどの長距離方面を中心に増加。地方発は羽田利用者の10%程度だが、伸び率は高い。

 これを受けて、日本旅行では下期では九州発羽田経由の商品を増やすなど、取り組みを進めているところ。また、羽田発、または羽田経由のヨーロッパ行きの需要をメインターゲットにコース数を増やしており、例えば、「ベストBUYヨーロッパ」では9コースを新設。「ヨーロッパのクリスマス」では、羽田発コースを初めて設定しており、供給量が増えたドイツ線を活用し、今まで座席が確保できずに逃していたクリスマス需要の取り込みを強化する。

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