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全日空、バンコクに操縦士訓練会社設立、ノックエアと共同出資

  • 2014年8月17日

 全日空(NH)はこのほど、タイ国際航空(TG)系列の格安航空会社であるノックエア(DD)、タイの私立大学で航空学科をもつアサンプション大学とのジョイントベンチャーにより、バンコクに新たな操縦士訓練会社「パンナム・インターナショナル・フライト・トレーニング・センター」を設立すると発表した。資本金は830万米ドルで、出資比率はNHが75%、DDが15%、アサンプション大学が10%。今年9月中旬からの事業開始を予定する。

 ANAグループは昨年8月に、パンアメリカン航空のパイロット訓練部門として設立され、現在も独立系訓練提供会社として事業を継続している米国パンナム・ホールディングス社とその子会社の全株式を取得。操縦士訓練事業の本格的な展開を開始していた。国際民間航空機関(ICAO)の推計では、2030年にはアジア・太平洋地域で現在の4.5倍にあたる約23万人の操縦士が必要とされており、増大する需要の取り込みをはかりたい考え。

 新会社ではエアバスA320型機のシミュレーター1台から事業を開始する予定で、2015年はA320型機2台、ボーイングB737NG型機2台の計4台のシミュレーターによる事業を計画しているという。