LCC3社、夏の予約はバニラ好調-新興CRRでは7Gの予約率改善
日系航空会社各社が8月1日付けで発表した2014年お盆休み期間(2014年8月8日~8月17日)の予約状況で、LCC3社ではバニラエア(JW)の予約率が国際線85.6%、国内線91.1%と高い結果となった。昨年はJWの前身であるエアアジア・ジャパンがほぼ同程度の座席数で就航していたが予約率は国際線73.0%、国内線83.0%で、新会社としては初の夏に順調な滑り出しといえそうだ。
JW以外を見ると、ピーチ・アビエーション(MM)は国際線が85.4%、国内線が74.4%。座席数を国際線で50.0%増、国内線で24.1%増としていることもあり、予約率の前年比は国際線が2.5ポイント、国内線が4.4ポイントそれぞれ下回っている。
ジェットスター・ジャパン(GK)は、他社を大きく上回る規模の座席数を投入し、予約率は68.4%と他社よりも低い状況。ただし前年比では5.5ポイント増であることに加え、他社を含めて間際での需要取り込みに強いのがLCCの特徴であり依然伸びが見込まれる。
一方、スカイマーク(BC)、エア・ドゥ(HD)、ソラシドエア(6J)、スターフライヤー(7G)の新興航空会社4社は、いずれも国内線のみの運航で予約率は70%前後。発表段階で最も予約率が高いのはBCの75.2%で、座席を3割近く増やしながら予約率は4ポイント増と伸ばしているところ。
また、スターフライヤーは予約率が73.4%だが、予約数の5.9%増に対して座席数を8.2%減と絞った結果、利用率が9.8ポイント増と大幅に改善している点が目立っている。HDとLQはほぼ座席数、予約数、予約率ともに前年並みだが、LQのみ予約数が前年を下回り、座席数は微増としているため、予約率が2.8ポイント減の69.3%となっている。