現地レポート:オンタリオでイベントを楽しむ旅、地元ライフスタイルを体験
多様なイベントに参加 ナイアガラの新クルーズも
オタワで「カナダ・デイ」、カナダの歴史文化を体感
カナダの首都ながら、小さくまとまったオタワは歩いて観光するのにぴったりの街だ。ユネスコ世界遺産のリドー運河沿いの散策路を歩いてオタワ川へ。左には壮麗な国会議事堂、右には由緒あるフェアモント・シャトー・ローリエ・ホテル。オタワ川を挟んだ対岸は、同じオタワ市内ながら州はケベックになり、フランス語が優勢になる。オタワは、カナダの歴史と多様性を肌で感じることができるところだ。
観光客で最も賑わう一画がバイワード・マーケット。オタワが「バイタウン」と呼ばれていた1840年代から続く歴史ある市場で、レストラン、カフェ、地元産食材を扱うグロッセリーストアがならび、メイプルシロップを売る屋台も多い。名物のひとつが、平たい揚げパンにシナモンシュガーをまぶしたビーバーテイル。形がビーバーの尻尾に似ていることから、その名がついた。地元の人は、チョコやスイーツなどをトッピングして楽しむ。
オタワを訪れたのは7月1日のカナダの建国記念日「カナダ・デイ」。この日、カナダは147歳の誕生日を迎えた。国会議事堂前の広場では、総督を迎えて式典やコンサートが開かれ、毎年その模様はテレビで全国に放映される。国会議事堂前からバイワードにかけてはすべて歩行者天国になり、各所でさまざまなイベントが実施される。市民はカナダ国旗の色である赤あるいは白のシャツを着て、イベントをハシゴする。カナダ国民にとって特別な日だが、旅行者にとっても年1回のビッグイベントとして楽しめるはずだ。
ヘーゼルトン・ホテル
セレブも集まる名物ホテルでひと味違った宿泊を
トロントきっての高級ショッピングエリアとして有名なヨークビルにあるヘーゼルトン・ホテルは、その場所柄セレブにも人気のホテルだ。ホテルの前には高級車が並び、ときにはカメラを持った追っかけやパパラッチを見かけることもある。
ホテル内はシックな色調にまとめられ、オーナーが集めた現代アートがホテルの格調をさらに高めている。部屋数はデラックスとラグジュアリーが62室、スイートが15室。スパや屋内プールも備え、都市にありながらリゾート的施設も充実している。また、ミニ映画館もあり、さまざまなファンクションやコーポレート需要に応えている。
ハーバーフロントや人気のショッピングセンター「イートンセンター」からは少し離れるが、大規模チェーンホテルとはひと味違う洗練された宿泊でトロントを楽しみたいFITにはおすすめのホテルだ。
取材:山田友樹