龍名館、お茶の水に訪日客向けラグジュアリーホテル、日本茶レストランも
ホテルや旅館、レストランを運営する龍名館は8月1日、東京のお茶の水に「ホテル龍名館お茶の水本店」を開業する。2014年3月まで開業していた旅館「旅館龍名館本店」をリニューアルオープンするもの。全9室のラグジュアリーホテルで、メインターゲットを英語圏の訪日外国人とした。
7月28日に開催した内覧会で、龍名館経営企画・マーケティング部取締役部長の濱田裕章氏は本誌取材に応え、メインターゲットを英語圏の訪日外客と説明。同ホテルでは年間宿泊客数を2600組としているが「ほぼ外国人で埋まる見込み」と語った。なお、日本人については和の空間を好む年配の夫婦を想定。落ち着いた宿泊空間の演出のため、12歳以下の子どもの宿泊は不可とした。販路については、当初は国内外のOTAを活用し、ホテルの認知度向上をはかるが、将来的には直販をめざす。
ホテルは龍名館本館ビルの1階から2階にあり、JR御茶ノ水駅や地下鉄3線の各駅からそれぞれ3分以内の立地だ。客室は9室全室がスイートで和洋室の2名1室タイプ。客室面積は53.1平方メートルから61.9平方メートルで、客室料金は1泊5万2000円から5万8000円。年間売上目標は5億円とした。
ホテルのコンセプトは「学ぶホテル」。スタッフは日常会話を英語対応できる従業員を選んでおり、日本文化についても英語でガイドできるよう準備中だという。また、早朝に日本に到着する訪日客を見込み、チェックイン前に利用できるシャワー室や図書スペースも設けた。
また、1階には日本茶を「入れる」「食す」をコンセプトにしたレストラン「GREEN TEA RESTAURANT 1899OCHANOMIZU」を設置。日本茶を使った料理やスイーツを提供するほか、お茶をいれる専属スタッフ「茶バリエ」が日本茶10種類を提供する。営業時間は朝6時30分から夜23時で、宿泊者に加え、周辺のビジネスマンの需要も見込む。席数は室内48席、テラス席32席。