現地レポート:グアム、チャモロ文化アピール、団体の取り込み強化も

  • 2014年7月17日

2020年までに渡航者数200万人をめざす
グアム最大、約1200平方メートルのコンベンション施設が来年開設予定

教育旅行の受け入れ増加、スポーツ合宿などの対応も

レオパレス・リゾート・グアム内に設置される50メートルプール。大学のスポーツ合宿などでも利用されている GVBでは教育旅行の受け入れも強化している。2010年度の56校から、11年度91校、12年度105校、13年度150校と大幅に増加。小学校からの英語教育必修化や燃油サーチャージの安さが教育旅行の増加の理由との考えで、今後も誘致に力を入れていく。

スタディ・ツアーで開催されたグアム政府観光局主催のグアムセミナー。GVBは基礎知識、現状、販売促進の提案、進行中のプロモーションなどを説明した 宿泊施設も教育旅行向けのアクティビティを用意し、受入体制を整えている。例えばパシフィック・アイランド・クラブ・グアムでは、修学旅行などの団体向けに水上運動会「ウォーターオリンピック」などのアクティビティを設定。参加人数に応じチームに分かれ、ボールパス競争やカヤック競争などを実施する。また、教育旅行向け資料を作成するなど、増加している教育旅行に対し、対応を強化している。

 さらに、GVBはスポーツイベントや合宿での訪問を提案。毎年10月に開催し昨年は2101名が参加したという「グアム ココハーフマラソン&駅伝リレー」などを活用したツアー造成も呼びかけている。


ユナイテッド航空、エコノミープラスを拡充

全国9都市を結ぶユナイテッド航空 ユナイテッド航空(UA)は、全国9都市からグアムへの直行便を運航している。機材は、総席数124席のボーイングB737-700型機、総席数155席のB737-800型機と総席数344席のB777-200型機。B737-700型機とB737-800型機は路線と時期の需要に合わせ新千歳、仙台、新潟、成田、中部、関空、岡山、広島、福岡、B777型機は成田の朝、夜便に使用。B777型機では大型修学旅行の受け入れが一括で可能なほか、座席数の1番少ないB737-700型機の運航都市でも需要に応じて機材の変更ができるなど、団体での利用にも柔軟に対応が可能だ。

ユナイテッド・エコノミープラス(イメージ) また、通常のエコノミークラスより前の座席との間隔が最大12センチメートル広い「エコノミープラス」シートも用意。同シートは既にB777-200型機に98席導入済みで、今後B737-800型機、B737-700型機にも順次導入を予定している。

 このほか、UAではグアム路線の全機材にビジネスクラスを設定している。ビジネスクラスでは専用チェックインカウンター、優先搭乗、手荷物優先サービス、グアムでの優先セキュリティチェックのほか、空港ラウンジ「ユナイテッドクラブ」の利用が可能。また、機内では、ウェルカムシャンペンやワイン、コース料理などを楽しめる。ビジネスクラスはエコノミークラスに数万円の追加料金で気軽に利用できるため、ハネムーンやシニア旅行におすすめだ。



取材協力:グアム政府観光局、ユナイテッド航空
取材:本誌 人長紘子