JTB、訪日客向け「サンライズツアー」好調、6月は14.5%増

  • 2014年7月17日

 ジェイティービー(JTB)グループはこのほど、JTBグローバルマーケティング&トラベルが販売する訪日観光客向け国内ツアー商品「サンライズツアー」の今年6月の販売実績が、人員ベースで前年比14.5%増だったことを明らかにした。今年で50周年を迎えた同商品は、欧米からの旅行者を中心に、近年ではアジアなどからの参加者も増加しているという。具体的な人員数については公表していない。

 東京発着商品では「富士箱根ツアー」などの日帰りバスツアーが好調で、西日本発着商品では、大阪発の「京都観光ツアー」が大きく伸長したという。同社では「京都観光ツアー」については、客室数が多くショッピングも楽しみやすい大阪を宿泊の拠点とした上で、京都観光を楽しむ利用者が増加傾向にあるとの見方を示している。

 7月2日時点における7月、8月、9月のサンライズツアーの先行販売状況は、東京発着商品がそれぞれ129.7%増、138.9%増、179.3%増で推移。西日本発着商品は130.6%増、192.3%増、165.8%増で推移している。

 そのほか、アジアからの訪日観光客を主なターゲットとして、2013年3月から販売を開始した体験型商品「エクスペリエンスジャパン」の先行販売状況については、それぞれ447.2%増、509.0%増、2045.5%増になる見通し。販売開始時の商品数は200から300程度だったが、今年の商品数は既に700を超えていることなどもあり、大きな伸び率を示した。

 エクスペリエンスジャパンで特に人気が高いのは果物狩りを盛り込んだ商品で、タイを筆頭として台湾、香港、マレーシア、インドネシアなどのからの訪日客の利用が多いという。

 JTBによれば、JTBグローバルマーケティング&トラベルにおいてこれら2つの募集型ツアーが占める割合は約9%。残りはMICEや海外の旅行会社向けの手配旅行などが占める。

 

※訂正案内(編集部 2014年7月18日14時20分)
「エクスペリエンスジャパン」の今年の商品数に誤りがありました。お詫びするとともに訂正いたします。

訂正箇所:
誤:既に7000を超えている

正:既に700を超えている