ドイツ、メルヘン街道に39番目の世界遺産-帝国僧院コルヴェイ
ドイツ観光局によると、先ごろ北ドイツのメルヘン街道の町へクスター近郊にある帝国僧院コルヴェイが、世界文化遺産「カロリング王朝の西構えとキウィタス・コルヴェイ」として登録された。これにより、ドイツの世界遺産は39ヶ所となった。
帝国僧院コルヴェイは、フランク王国を築いたカール大帝のカロリング王朝時代の822年、ヴェーザー川畔のコルヴェイに建立された。ドイツ観光局によると、世界遺産の核となるのは、僧院聖堂の西側にある「西構え」の建造物。コルヴェイ僧院聖堂の西構えは完全な形で現存する最古のもので、その後の教会建築の西正面の原型となっているという。
僧院施設は17世紀の破壊により僧院機能はなくなり、後にバロック様式のコルヴェイ宮殿が建設され、19世紀以降は侯爵家の所有となっている。見どころは西構え、僧院聖堂、回廊、宮殿の大公図書館や宮殿内部など。ガイドツアーで巡るが、宮殿と聖堂教会はオープン中自由に見学できる。
ドイツ観光局では、コルヴェイがメルヘン街道上に位置していることから、メルヘン街道ツアーにコルヴェイを組み込むことを提案。例として世界遺産の丘陵公園があるグリムの町カッセルからメルヘン街道の町を訪問し、世界遺産の町ブレーメンまで行くコースをあげている。