南ア、スポーツ観光大使に元ラグビー選手のチェスター・ウィリアムズ氏
南アフリカ観光局はこのほど、スポーツ観光大使にラグビーの南アフリカ代表チーム「スプリングボックス」の元選手のチェスター・ウィリアムズ氏を任命した。ウィリアムズ氏は同局が7月4日に実施したセミナーに参加。「ラグビーを通じて日本でスポーツツーリズムをアピールするとともに、経済や文化などさまざまな交流の橋渡しができればと考えている」と意気込みを語った。
ウィリアムズ氏は1995年、スプリングボックスの一員として南アフリカで開催された第3回IRBワールドカップに出場し、チームの優勝に貢献。その活躍は映画「インビクタス」でも描かれた。2000年以降は南アフリカをはじめ世界各国のラグビーチームでコーチを歴任している。南アフリカ観光局アジア太平洋地区プレジデントのブラッドリー・ブラウワー氏は「ウィリアムズ氏は南アフリカの英雄でもあり象徴。ツーリズムの振興に大きな役割を果たしてくれるのでは」と期待を示した。
今後は南アフリカへのスポーツイベントをフックにしたプロモーションなどで協力を求めていくという。また、日本人にラグビーを教えるイベントなども開催する予定だ。ウィリアムズ氏は「若手の指導を含めて、自分が力になり、南アフリカのラグビーを伝えていきたい」と語った。
また、今回のセミナーでも「南アフリカにはコムラッズマラソン、ゴルフ、ケープ・アーガス・サイクルツアーのレースや、トライアスロン『アイアンマン』など、沢山のスポーツイベントがある」と紹介。さらに、スポーツだけでなく大自然や文化、食なども楽しめるとし、サファリやホエールウォッチング、ズールー族の文化村、ステレンボッシュでのワイナリー巡りなどもアピールした。