ユナイテッド航空、グループの取組強化-共同事業のメリット活かし

  • 2014年7月7日

UA日本地区営業担当支社長の高橋亨氏 ユナイテッド航空(UA)は7月11日、都内でグループセミナーを開催し、団体の取込を強化していく姿勢を示した。UA日本地区営業担当支社長の高橋亨氏は「米国市場ではいろいろなアライアンスがあるが、ユナイテッド航空と(ジョイントベンチャー事業を展開中の)全日空(NH)の2社で全体の半分強を運航している」と座席数の多さをアピールした。UAによると、7月1日現在、ハワイを除くアメリカ路線で、2社計で全体の51%にあたる5352席を提供しているという。

 ジョイントベンチャー事業については、UAでJV太平洋路線代理店営業部統括部長の佐久光俊氏が「NHとは補完関係ができており、うまくいっている」と説明。「行きにUA、帰りにNHを利用して、同じ団体用運賃で予約ができるのがメリット。往復UAを利用する、というイメージを変えていきたい」と語った。

 加えて、佐久氏は10月28日に開設予定の羽田/サンフランシスコ線についても言及。「羽田便は新しい選択肢として団体客に提供できる」とアピールした。UAでは羽田線の団体の利用促進をはかり、小、中型団体に羽田までの往復のバス料金を補助するといったサポート策を検討しているという。

 また、セミナーではUAがアメリカでの乗り継ぎの利便性をアピール。6月24日現在、日本/北米路線で1日に3223席を提供しており、サンフランシスコやロサンゼルス、デンバー、ヒューストン、シカゴ、ニューヨーク、ワシントンDCのハブ空港をゲートウェイに、全米各都市に便利に乗り継ぎ可能とした。

 さらに、グアムについては全国9都市から直行便を運航しており、全国から団体を送客できる点をメリットとしてあげた。特に成田線は往復のフライトパターンの組み合わせで、9種類から選択できる多様性を訴えた。

 このほか、セミナーではサンフランシスコ観光協会/サンフランシスコ国際空港がサンフランシスコのイベントベニューとして、「ウォルト・ディズニー・ファミリー・ミュージアム」や2013年4月に新装開業した体験型科学博物館「エクスプロラトリアム」などを紹介。オーランド観光局は新しいベニューとして、14年秋に開業予定の「ドクター・フィリップス・パフォーミング・アーツ」や、15年開業予定の観覧車、博物館、水族館、レストランなどの複合施設「I-Drive 360」をアピールした。

 また、グアム政府観光局は、7月1日にオープンしたロッテホテルに300名収容可能なバンケット会場があると紹介。15年1月には約2000名収容可能なコンベンション施設が開設予定だという。あわせてレオパレスリゾートグアム、ケンプレミアムホテルマネジメントもプレゼンテーションを実施し、団体向けのベニューやサービスの紹介をおこなった。