ベトナム航空、羽田/ハノイ線就航-羽田発初便は121名
ベトナム航空(VN)は7月1日、羽田/ハノイ線を開設した。VNにとって羽田就航は成田、関空、中部、福岡につぐ5空港目。運航機材はエアバスA321型機だ。羽田発初便はビジネスクラス2名、エコノミークラス119名の計121名が搭乗した。
同日開催した就航記念式典で、VN日本地区総支配人のホアン・タン・クゥイ氏は「ベトナムと日本の両国間の関係が深まる中、渡航のニーズも増加している」と説明。2013年のベトナムへの日本人訪問者数は62万人、訪日ベトナム人は12万人であり、「2014年は更に増えると予測している」と期待を示した。
同氏によると、羽田線は午後発で、主要ターゲットはビジネス層。成田線は午前中発であるためレジャー層をターゲットにしており、羽田と成田の棲み分けをはかりながら路線を維持していく考えだ。また、羽田線では地方空港とのアクセスの利便性を活かし、レジャーを中心に地方発需要の取り込みもねらう。出発時間も乗り継ぎを考え午後便に設定。現在ハノイ線では日系航空会社とのコードシェアは実施していないが、今後の実施に向けて交渉中だという。
羽田線については日本発の需要が主となる見込みだが、ホアン氏はベトナム発需要もレジャーを中心に増加傾向にあると指摘。2013年のベトナム発の乗客は前年比80%増となっており、今後も増加する予想だ。また、日本駐在ベトナム大使館特命全権大使のドアン・スアン・フン氏は「ベトナム企業から、日本を訪問してビジネスチャンスを探したいという要望が高まっている」と話し、両国間の交流の活発化に期待を述べた。
また、ホアン氏は今後の路線計画についても言及。既存の成田、羽田、関空、中部、福岡の各空港発着の路線を維持していくとし、他空港からの新規路線は検討していないと語った。ただし、各地方空港発着についてはチャーターを活用していく考えで、特に北海道について重視しているという。