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ドバイ、2020年までに宿泊者数2000万人-ホテル増設、家族層の取り込みも

  • 2014年6月18日

(左から)ドバイ政府観光・商務局 オーバーシーズ・プロモーション部門ディレクターのサレ・モハメッド・アル・ゲジリー氏、アジア・オーストラリア地区 リージョンヘッドのモハメッド・イッサ・アル・シェイク氏  ドバイ政府観光・商務局はこのほど、「ドバイ・セミナー&ワークショップ2014」を開催した。同局オーバーシーズ・プロモーション部門ディレクターのサレ・モハメッド・アル・ゲジリー氏は、2013年に1100万人だった宿泊者数を2020年までに2000万人に増やす目標を掲げ、宿泊施設の増設や新たなマーケットの開拓をおこなう考えを示した。

 サレ氏は宿泊施設について、ドバイ内のホテルの60%以上が5ツ星である現状を説明し、「2020年の万国博覧会で様々なマーケットからの来訪が予想される。その全員が5ツ星ホテルに宿泊するわけではない」とコメント。昨年、ドバイの首長が2017年までに完成予定のスタンダードクラスのホテルには開設時にかかる地方税の免除を発表しており、今後、スタンダードクラスとして3ツ星、4ツ星ホテル増設の促進をおこなっていくとした。

 また、サレ氏は、ドバイ・モールにある水族館やキッザニアなど、「子どもが楽しめるディスティネーションも多くある」とし、ファミリー層の取り込みも強化する方針を示した。さらに、乗継客に対し、空港から15分程で市街地まで行くことができるため、短い滞在時間でも楽しめるとアピール。ドバイの魅力を知ってもらうことで、次回以降のドバイへの旅行に繋げたい考えだ。

 さらに、サレ氏は日本市場について、「日本の出国者数の規模は大きく、重要なマーケットである」ことを改めて強調した。2013年の日本人宿泊者数は、前年比4.5%増の7万3292人で、2014年の第1四半期も15%増で推移しているという。サレ氏は「日本人は新しい文化や体験を望んでいる」とし、アルファヒーディ歴史地区や、ラマダン時期に滞在しての文化体験をアピールした。また、若年層に人気の「Sexy Zone」のCD特典映像でドバイをプロモーションするなど、女子旅や若年層の取り込みもはかる。

 このほか、セミナーでエミレーツ航空(EK)もプレゼンテーションを実施。夏のスケジュールからEK312便のドバイ/羽田線が24時01分から23時到着に変更したことで利便性が向上したという。また、ドバイからヨーロッパ各都市などへの乗継利便性も訴えるとともに、ストップオーバーパッケージを販売するなど、乗継時にドバイで滞在するためのプロモーションも継続しておこなっていく考えを示した。