デルタ、成田/ポートランド直行便10周年、搭乗率85%と堅調

  • 2014年6月8日

DLアジア太平洋地区上級副社長のヴィネイ・デューベ氏 デルタ航空(DL)は6月5日、成田/ポートランド直行便の就航10周年を記念して、都内でパーティーを開催した。同社を代表して挨拶をおこなった、アジア太平洋地区上級副社長のヴィネイ・デューベ氏は、10年間の就航について関係者に感謝の意を述べるとともに、「快適さやサービスを大きく進歩させてきた」とアピール。ビジネスクラスへのフラットベッド導入など、顧客満足度の向上に努力してきた旨を述べ、同便の今後の更なる発展に協力を求めた。

 続いて、米国オレゴン州政府駐日代表の目代純氏が登壇し、ナイキなどポートランドのあるオレゴン州から日本に進出した企業約40社と、日本からオレゴン州に進出した約120社のビジネスに、同便が大きく貢献している旨を説明。来日したポートランド港湾局長のビル・ワイアット氏なども、経済活動における貢献度の高さを評価した。同便はポートランドからアジア方面への唯一の直行便で、2004年6月にデイリーで就航を開始。現在もデイリー運航をおこなっている。

 弊誌のインタビューに応えたデューベ氏は、現在のアジア・太平洋線のロードファクターの平均が約85%と高い水準にある旨を述べた上で、成田/ポートランド線も「ほぼ同水準にある」と堅調に推移している点を強調。また、近年はビジネス需要に加えてレジャー需要も増加している点をアピールし、利用客の構成は「非常に良いバランスでミックスされた状態にある」との見方を示した。

 ポートランドはオレゴン州最大の都市で、人口は約60万人。アメリカ北西部ではシアトルに次ぐ規模を誇る。同社によれば、近年は同市におけるスローライフやアウトドア、ワインなどに着目したレジャー客の人気も高いという。