JTBBWT、「CSV開発機構」に参画、異業種会員と連携し新事業模索

  • 2014年6月10日

 JTBコーポレートセールス(JTBBWT)は、このほど発足した一般社団法人CSV開発機構に参画したことを明らかにした。CSV(Creating Shared Value)とは、高齢化や地域活性化、気候変動など、さまざまな社会問題を抱える現代社会において、問題解決と事業の両立をはかることで、持続可能な社会の創造をめざす経営戦略のこと。同機構では、CSVの理念の普及と推進に取り組むとしている。

 JTBBWTは2012年に、CSVに取り組む企業12社とともに同機構の前身となる任意団体「CSVサーベイランスネットワーク」を創設。CSVサーベイランスネットワークはさまざまな社会問題をテーマとしたセッションや先進事例の研究、事例視察、シンポジウムの開催などをおこなってきたが、より本格的な活動を推進するために、このほどCSV開発機構へと再編した。理事長は、ユニバーサルデザイン総合研究所代表取締役所長の赤池学氏が務める。JTBBWTからは綿石隆人氏が理事に就任する。

 JTBグループでは観光立国推進や地域活性化に向けて、全国の自治体と連携し、さまざまな取り組みを推進しているところ。また、環境エネルギー分野や医療分野、教育・子育て支援分野などでも、新たな事業の創造に取り組んでいる。今後は川崎重工業やキリン、KDDI、ジェーシービー、住友林業、電通、日本ユニシス、三菱地所など、さまざまな業界から参画した約20社の会員企業と連携していくという。