"海の京都"丹後が近くなる(1) 舞若道・京都縦貫全通へ
「海の京都」が近くなる-。7月に舞鶴若狭道が、今年度中には京都縦貫道が全通し高速道路網が進化を遂げる。京都府の日本海側、丹後地方へのアクセスは南から東から容易になり、丹後を目的地とした周遊観光の幅が格段に広がることになるのだ。鉄道でも丹後の魅力を詰め込んだ新型観光列車がデビュー。日本三景・天橋立を擁し、海山の風情が輝く丹後観光に新時代が到来し、一層の飛躍を遂げるのは間違いない。
アクセス向上で観光新時代の到来
舞鶴若狭自動車道と京都縦貫自動車道。京都府丹後地方への2つの大動脈が今年度中にいよいよ全通する。南は京阪神、北は北陸が1本の高速道で結ばれ、北近畿、とりわけ丹後へのアクセスが格段に向上する。「海の京都」として売り出す丹後にとっては観光新時代の到来だ。
舞鶴若狭道は7月20日、小浜IC(福井県小浜市)-敦賀JCT(同敦賀市)間約39キロが開通。これで吉川JCT(兵庫県三木市)-敦賀JCTの延長約162キロが全線開通する。今回の開通で小浜-敦賀間の所要時間は約30分短縮され、北陸方面から丹後への距離的な壁は時間的にも心理的にも解消されることになる。
京都縦貫自動車道は京丹波わちIC(京丹波町)-丹波IC(同)間約19キロが2014年度中の開通を予定しており、京都市と宮津市間約90キロが全線開通へ。名神高速とつながる大山崎JCTから宮津天橋立IC(宮津市)までが75分で結ばれ、京都・大阪方面から丹後へのアクセスがよりスムーズになる。
これで名神高速、北陸道、舞鶴若狭道、京都縦貫道という4つの自動車道が結ばれ、京都府、滋賀県、福井県の間に環状高速ネットワークが完成。関西や北陸はもとより東海方面からの観光客増が見込まれ、広域観光の幅も広がる。地元の期待は高まるばかりだ。
情報提供:トラベルニュース社