JTB、サンルートを相鉄HDに売却-「旅行事業に専念」で

  • 2014年6月1日

 ジェイティービー(JTB)は5月30日、相鉄ホールディングス(相鉄HD)とサンルートの株式売却について契約を締結した。9月1日に全株式を譲渡する予定だ。これにより、サンルートは相鉄HDの子会社となる。

 JTB代表取締役社長の田川博己氏は売却の意図について、「コアである旅行事業に専念をしたい」と説明。ホテル事業をサンルートブランドで発展させる方法もがあるが「グループ内でやるよりもホテルをコアとする他社で成長をめざす方が良いのではないか」との考えを示した。

 一方、相鉄HDは訪日需要拡大や2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催を踏まえ、ホテル事業を今後成長させるべき事業分野と捉え、積極的な事業展開を進める方針。サンルートの株式取得により、ホテル事業の基盤強化と事業拡大をはかるとともに、サンルートのホテル運営ノウハウやブランドの活用などのシナジー効果を見込む。

 なお、相鉄HDは現在、横浜ベイシェラトン・ホテル&タワーズ、相鉄フレッサイン、グランドフレッサの15軒2549室を運営。サンルートを子会社化することで、サンルートの直営・フランチャイズホテルの66軒1万550室が増加することとなる。なお、サンルートではこの他にパートナーホテルを11軒1733室有しているという。