ドイツ、ベルリンの壁崩壊25周年をアピール-記念イベントも

  • 2014年6月1日

 ベルリンからベルリン観光局局長のブルクハルト・キーカー氏とベルリン市文化振興機関総裁のモーリッツ・ファン・デュールメン氏が来日し、このほどプレス懇談会を開催した。2014年はベルリンの壁崩壊から25周年で、ベルリンでは100件以上の祝賀イベントが開催される予定。なかでもベルリンの壁が崩壊した1989年11月9日を記念して、11月7・8・9日の3日間には「光の祭典」がおこなわれる。

 デュールメン氏によると、同イベントはベルリンの壁跡に沿って、中にLEDを仕込んだ光る風船を約1万個並べ、全長約15キロメートル、高さ約3メートルの光の壁を出現させ、東西を分断していた壁を光で再現するもの。最終日の9日には、政府要人なども出席する式典が催され、最後に1万個の風船が空に放たれるという。

 また、キーカー氏は「ベルリンは25年間でWall CityからWorld Cityに変身した」し、ベルリンの壁の崩壊後20年あまりでロンドン、パリに次ぎ観光客が多い欧州屈指の観光都市に発展したと説明した。また、2018年にはドイツ皇帝のベルリン王宮が復元される計画であり、観光都市としてのベルリン市はさらに成長を続ける見込みだという。

 キーカー氏は「ベルリンの壁は我々にとって重い歴史」としながらも、壁の崩壊25周年をきっかけにベルリンを訪れる旅行者に対し、ベルリンはミシュランの星付きレストランが13軒あり、ショッピングやナイトライフも充実しているとアピール。「魅力的なベルリンをリラックスして楽しんでほしい」と呼びかけた。