クラブツーリズムはこのほど、クルーズ旅行に関する意識調査を実施した。30歳から69歳の男女1000人に、クルーズ旅行に関する経験や考えなどを聞いたもの。その結果、クルーズ旅行の経験がある人は12.0％で、「行きたいと思う」と回答した人は64.7％に上った。1000人中320人の「旅行好き」および「旅行に詳しい」人については、78.8％が「行きたいと思う」と回答し、それ以外の人の58.1％よりも高い割合を示した。

　クルーズ旅行に対するイメージについては、全体の63.8％が「夢や憧れがある」と回答した。同社ではこの結果に対し「豪華客船による世界一周旅行などのイメージが定着しているため」との見方を示している。一方では、71.3％が「国内周遊プランや日帰りプランなど、気軽に楽しめるクルーズ旅行プランが増えれば魅力的」とも回答しており、長期休暇の取得が珍しい日本の状況を反映した結果となった。

　クルーズ旅行に行きたいと思ったきっかけについては、情報源では「テレビ番組」が42.3％で最も高く、その後は「テレビCM」が21.9％、「新聞の広告や記事」が20.8％で続いた。動機に関しては「大型客船の日本寄港を知って」が15.2％で最も多く、その後は「記念日などに特別な思い出を作りたくて」の8.9％、「長期休暇・定年退職などで時間ができて」の7.4％、「クルーズ旅行以外の旅行に疲れを感じて」の3.6％が続いた。行きたいエリアは「地中海・エーゲ海」が54.4％で最も多く、次いで「日本国内」が49.9％、「カリブ海」「世界一周」なども30％を超えた。40代については「日本国内」が59.1％で最も多かった。

　全回答者1000名が考えるクルーズ旅行の魅力については「贅沢な食事」が52.9％、「ゆっくり過ごせる時間」が51.0％で、ともに過半数を超えた。そのほか、「美しい海や夜空」「楽しんでいる間に観光地に到着する」「ホテル並みのサービス」「観光先を手ぶらで気軽に楽しめる」も4割を超えた。クルーズ旅行経験者で、また参加したいと考えている人では「贅沢な食事」が69.1％、「楽しんでいる間に観光地に到着する」が58.0％で多かった。一方、未経験者で参加してみたいと考えている人では「ゆっくり過ごせる時間」が64.1％、「船内施設」が48.2％で多かった。

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