ANAセールス、顧客専用ラウンジ開設-対面カウンターも

  • 2014年5月13日

90平方メートルの「ワンダーラウンジ」。2階のANAの総合受付カウンターを経由し、階段を降りる形で中に入る ANAセールスは5月13日、このほど移転した東京日本橋の本社オフィスの1階に、顧客専用ラウンジ「ワンダーラウンジ」と、旅行相談窓口「トラベルデスク」をオープンした。前日開催した内覧会で、ANAセールス代表取締役社長の白水政治氏は「ANAセールスとして、ANAグループの中の色々な情報の発信基地にできれば」と意気込みを示した。

 ワンダーラウンジは90平方メートルの広さで、100インチのプロジェクター2台とテレビ5台を設置。アクティブシニア層をターゲットに「ワンダーアース」やANAハローツアー「大人のゆとり旅」の旅行説明会や、観光局との共同観光セミナーや各業界の専門家によるセミナーを実施していく。週に2回から3回程度開催する予定で、7月までセミナーやイベントのスケジュールを発表済みだ。このほか、他企業とのコラボレーションしたイベントなどもおこなっていく計画だという。

トラベルデスクは完全予約制で、10時から17時まで対応 旅行相談窓口「トラベルデスク」は3つのカウンターを用意。平日10時から5時まで3人のスタッフが事前予約制で旅行の相談や申し込み、支払いなどを受け付ける。

 ANAセールスでは、以前に本社のあった汐留の「ANA SQUARE」に旅行カウンターを設けていたが、来場者数やコスト面の事情などもあり、2013年3月29日で営業を終了していた。白水氏は、「ウェブ化が進む中、カウンターがなくても営業はできる世界になってきた」としながらも、カウンターを設置することで「対面でお客様と話して、感覚を感じる」ことができると話し、顧客と直接コミュニケーションを取り、意見を直に聞ける場の重要性を強調した。

トラベルデスクは完全予約制で、10時から17時まで対応 対面式カウンターの全国展開は「今のところまだない」が、日本橋の結果次第では「可能性は無いとはいえない」という。ただし、販売店として展開するのではなく、情報発信基地との位置づけは変わらないとした。

 このほか、ラウンジにはギャラリーも併設し、添乗員が撮影した写真などをテレビを活用して紹介。外国人の接客向けのスペースとして和室も設けた。