仏、フォトコンテスト実施-観光親善大使に池田理代子氏、高見沢俊彦氏

  • 2014年4月27日

フランス観光開発機構在日代表のフレデリック・メイエール氏 フランス観光開発機構(ATF)は4月24日、都内で2014年度キャンペーンの記者発表会を開催した。今年度は「フランスを写そう」キャンペーンを実施。一般参加型のフォトコンテスト「フランスの旅 フォトコンクール2014」を開催し、コンテストを柱にメディアを活用した大規模なキャンペーンを展開する。

 発表会の冒頭に登壇したATF日本代表のフレデリック・メイエール氏は、2013年のフランスへの外国人観光客数は2012年の8300万人から6%増加したとし、フランスが観光大国であることをアピール。日本市場については、3月末にエールフランス航空(AF)が羽田/パリ線をダブルデイリーで就航したことから、日本人の増加に弾みがつくと喜びを示した。

 その一方、円安の影響で現地での消費額が減少する可能性も示唆。そのため、文化を全面に押しだしたキャンペーンが肝要であるとし「(キャンペーンで)写真を通してフランスの文化に触れ、思いを強めていただければ」と意気込みを述べた。

 フォトコンテストの実施期間は2014年4月1日から9月30日までで、日本在住者が対象。特設サイトに2011年以降にフランス現地で撮影した写真を投稿して応募する。写真家などが審査する最優秀賞と、ウェブサイトを訪れた人が気軽に投票できる一般投票賞を設けており、最優秀賞受賞者には、AFで行くパリとニースの旅を、一般投票賞にはエア・タヒチ・ヌイ(TN)で行くタヒチ旅行を用意した。

 また、キャンペーンではコンテストの審査員である写真家3名がフランスの取材旅行を実施。ATFではパリ、イル・ド・フランス地方、ミディ・ピレネー地方、ノルマンディー地方を重点地域に設定しているが、写真家たちはこれらの地方を訪問する。7月に開催予定の日本経済新聞とATF共催のセミナーでも講師を務めるという。

 加えて、大規模なメディアミックスによる広報活動をも展開。女性誌「Hanako」にフランスの別冊子をつけたほか、日本経済新聞の全国版に15段の記事広告を4回にわたって連載。「日経おとなのOFF」のBSテレビ版でもフランスの特集を組んだ。今後はSNSやテレビなどを活用し、2500万人に情報を訴求することをめざすという。

 さらに、旅行会社唯一の公式パートナーであるエイチ・アイ・エス(HIS)と協力。HISではキャンペーンオフィシャルツアーを設定しており、インプレッソ2商品、チャオプレッソ1商品を造成。例えばチャオプレッソでは、夏季限定で「ルイ14世が嫉妬した城 ヴォー・ル・ヴィコント城のキャンドルナイトディナー&世界遺産モン・サン・ミッシェルを巡る 至福フランス7日間」を設定した。


▽観光親善大使に池田理代子氏、高見沢俊彦氏

 (左から)フランス観光開発機構在日代表のフレデリック・メイエール氏、駐日フランス公使のフランソワ=グザヴィエ・レジェ氏、池田理代子さん、高見沢俊彦さん、AF/KL日本支社長のリュック・ドゥラプラス氏 また、ATFでは同日、2014年度のフランス観光親善大使任命式を開催。漫画「ベルサイユのばら」で知られる劇画家、声楽家の池田理代子氏と、ロックバンド「ALFEE」のギタリストでリーダーの高見沢俊彦氏を任命した。

 池田氏はナポレオンをテーマにした漫画も描いており、フランスには取材で数多く訪れている。また、高見沢氏はファンイベントでオリエント急行を貸切し、ファンとフランス旅行を楽しんだ経験がある。2名ともフランス好きで渡仏回数も多いという。任命式では2人によるトークショーやツイッターを利用した懸賞クイズなどが実施された。