成田、13年度の国際線旅客数は4%増-発着回数は過去最高に
成田国際空港(NAA)によると、2013年度(2013年4月1日~2014年3月31日)の国際線旅客数は前年比4%増の3086万2641人だった。日本人旅客は尖閣諸島問題の影響や円安傾向もあり、3%減の15万3654人と減少。一方、外国人旅客は22%増の924万3487人となり、円安傾向や東南アジア5ヶ国の訪日ビザ免除の効果などで堅調に増加し、歴代2位を記録した。通過客は2%減の567万7024人だった。
国内線旅客数は、LCCの新規就航や増便などで39%増の517万9138人となり、開港以来過去最高を記録。航空旅客総数も8%増の3604万1779人と過去最高となった。
旅客便の発着回数は、国際線が4%増の15万3654回、国内線が24%増の4万6312回で、ともに過去最高を記録した。
3月単月では、国際線は旅客数が4%増の278万2920人で、このうち日本人旅客が3%減の151万1098人。外国人旅客は3月単月で過去最高の21%増の86万4212人、通過客は2%減の40万7610人だった。旅客便発着回数は7%増の1万3542回で、歴代2位となった。国内線は旅客数が35%増の57万1892人と過去最高だった。発着回数は23%増の4462回。
また、羽田の国際線が大幅に増便された4月以降については、国際線旅客便発着回数は1%増と増加しているが、成田発の旅客数は2%減少した。4月25日の定例記者会見で、NAA取締役管理部門長の石指雅啓氏は「今までお客様が数%ずつ伸びていたことと勘案すると、2%減は小さいものではない」と懸念を示し、今後も動向を引き続き見ていきたいと語った。
なお、カーフューの弾力的運用の実施件数は、2013年3月31日の運用開始から3月31日までで58件実施。申請件数は249件、未実施件数は191件だった。