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ANAワンダーアース、世界遺産テーマに新商品-自社ラウンジ活用も

  • 2014年4月7日

 ANAセールスはこのほど、ANAワンダーアースの第6弾を発売した。2014年7月から12月の商品として、海外旅行全20コースと国内旅行2コースを用意。世界遺産をテーマにした新たなコンセプトの旅行商品を設定したほか、映画とコラボレーションでキャンペーンも展開する。

 同社経営企画部広報室によると、2013年度の販売人数は1000名。当初目標の1300名は下回ったが、取扱高では目標を達成したという。2014年度は1300名の達成をめざす。ANAワンダーアースの販売は直販がメイン。5月に日本橋に開業予定のANAセールス初の自社ラウンジを活用し、商品の説明会などをおこなっていく予定だという。

 世界遺産をテーマにした新たなコンセプトの旅行商品は、ANAグループが昨年9月からユネスコの公式サポーターになったことを受けたもの。ユネスコの諮問機関であるイコモス(国際記念物遺跡会議)の専門家の協力のもとで実施する。第1弾として「世界文化遺産と共生するルーマニア紀行 11日間」を設定した。

 ツアーではブコヴィナ地方で世界遺産に認定された、外壁に描かれたフレスコ画が有名な5つの修道院をめぐる。同地でフレスコ画の修復活動をおこなうイコモス専門家のオリヴィウ・ボルドゥーラ氏が同行し、フレスコ画の技法や修復活動、修道院の生活、ルーマニアの文化や歴史を解説する。このほか、トランシルヴァニア地方の要塞教会群やマラムレシュ地方の木造教会群、シギショアラ歴史地区などの世界遺産も訪れる。出発日は9月16日、10月14日限定で、1名68万8000円とした。

 方面別では、南極やボツワナを訪問するツアーを新設。南極は小型耐氷客船「オーシャン・ダイヤモンド」に乗船する「南極大陸上陸をめざす探検の旅 17日間」を用意。ボツワナは「ラグジュアリーロッジで過ごす優雅な休日ボツワナ 8日間」とし、オカバンゴ湿地帯で4WDや伝統的なカヌー、ヘリコプターを活用し、陸海空から野生動物たちの姿を観察する。

 このほか、海外で運転をしたいという顧客の要望に応え、「ニュルブルクリンクとポルシェ・ライプチヒでのGTドライブ体験 9日間」も企画。ポルシェ車の試乗や、サーキット「ニュルブルクリンク」の全長20.832キロメートルの北コースで4周ドライビングが楽しめる。

 国内ツアーでは「貸し切りの興じ『熊本城』と名勝『仙巌園』でのおもてなし3日間」を新設定。熊本城と仙巌園の貸切観光をおこなう。ツアーでは熊本城で本丸御殿の特別拝観を実施するほか、城内加藤神社の湯田宮司が加藤家の魅力について講話をする。

 また、今年はBBC EARTHによる5月2日公開の3D体験映画「ネイチャー」とコラボレーションし、「大自然写真投稿キャンペーン」を展開する。5月20日までに大自然をテーマにした写真を応募した人からグランプリを選定。グランプリにはANAワンダーアースの南アフリカ旅行を贈呈する。さらに、ANAワンダーアースの申込者限定で、先着50組100名を先行試写会に招待する。