メキシコ、おすすめの旅行地ご紹介 ~ 先住民文化と壮大な自然が残る土地「チアパス州」
先住民人口がメキシコで最も多いことで有名な「チアパス州」。
先住民文化も魅力的ですが、シエラマドレ山脈を走ると間あいだに現れる豊かな水源、そのずーっと奥、ジャングルの中に急に現れる世界遺産が「パレンケ遺跡」です。
ビーチリゾートは飽きちゃった、そんなときは見所いっぱいの「チアパス」を目指してみてはいかがでしょうか。
それでは、それぞれの見所をご紹介いたします。
■ チアパスのみどころ
◎ スミデロ渓谷
チアパス州の州章にもデザインされているこの渓谷は、紛れもなくチアパス州の見所です。
この渓谷の豊富な水量は水力発電に利用され、メキシコ国内需要の35%・中米需要の20%を生産しています。
チアパ・デ・コルソの船着場を出て、ダムで折り返す2時間の河下りでは、水辺でたたずむワニやクモザル、雄大に飛び回るコンドルなど、数多くの野生動物を観察いただけます。
◎ チアパ・デ・コルソ村
チアパス州の中でも最も古いコロニアル調の村の1つです。
この素朴な町に立ち寄った際は、ぜひ教会の鐘堂に登ってみてください。
風が良く通る、鐘堂のてっぺんからスミデロ渓谷へと流れる川と咲き乱れる花。お勧めです。
◎ シナカンタン村
先住民の昔ながらの生活を垣間見に立ち寄るのが、この村です。
昔から続く機織の技術を見ながら地酒試飲で乾杯し、昔から食べられている豆・チーズ・ズッキーニの種が具材のタコスをいただきます。
マヤ文明から引き継ぐ泥レンガの家々は、これまでの大型地震も耐え抜いた伝統建築です。
◎ チャムーラ村
この村の魅力は、キリスト教と土着の伝承宗教が一帯となった独自の宗教的価値観です。そのため墓地と教会を訪れます。墓地には様々な色の十字架が立てられ、色鮮やかな花が供えられています。
教会の中は通常のカトリックの教会と違い、イスなどもなく、織物を床に敷き、たくさんのろうそくと薬草を焚いて、神に祈りをささげます。
祈りを終え教会を出るとき、立派にお辞儀をして出て行く先住民の姿は、日本人に通じるものを感じますね。
◎ アグア・アスールとミソル・ハ
シエラマドレ山脈の山中を走ると、コバルトブルーの水流を目にします。この流れの行き着く先がアグア・アスールです。
残念ながらこれから訪れる雨季になると、水は泥の混じったアグア・カフェになってしまいますが、乾季の間は泳げるほどきれいな水をたたえています。
アグア・アスールは、密林のなかにあり秘境感を漂わせます。滝つぼの裏には小さな洞窟もあり、滝周辺の散策や遊泳などもお勧めです。
◎ パレンケ遺跡
翡翠の仮面を被ったパカル王の存在で有名な、7世紀に栄華を極めたパレンケ遺跡。
マヤアーチやきれいな状態で残るレリーフや壁画が見ものです。
まだまだ観光客が多くはないので規制が少なく、ほとんどの遺跡に登り内部を探検することができます。
パレンケ直行便も飛び始め、これから観光客が増えていくことが確実なこの遺跡も、
数年のうちに立入規制のロープがあちこちに張られてしまうことが予想されます。
今のうちにパレンケを訪れておくことをお勧めいたします。
◎ ラベンタ博物館
アメリカ大陸で最も初期に生まれたオルメカ文明ゆかりの品が、数多く展示されています。
このオルメカ文明は「母なる文明」と言われるとおり、メキシコおよびマヤ地域の多くのエリアに影響を及ぼしました。アステカやマヤなどに見られるジャガー信仰や進んだ数学や暦といった文化が、既に取り入れられていたのがこの文明です。
教科書で見てきた、巨石人像との記念写真も忘れずに。
■ アクセス
〔空路〕
メキシコシティから「トゥクストラグティエレス空港」まで、約1時間半のフライトです。
アエロメヒコ航空、インテルジェット航空ともに1日5便前後のフライトを運航しております。
一方、メキシコシティからビジャエルモサ空港までは約1時間45分のフライトで、上記航空会社が1日6便前後のフライトを運航しております。
■ 泊まる
サンクリストバルはコロニアル風の街並みが素敵な街。
ブティックホテルに宿泊し、チアパスの色彩を感じられる表情豊かな街をのんびり歩いてみませんか。
〔人気のホテル〕
Hotel Bo San Cristobal de las Casas
Tierra y Cielo
Fiesta Inn San Cristobal de las Casas
Guayaba Inn
など