GWの旅行者、海外・国内とも減も過去3番目、2244万人-JTB予想

 ジェイティービー(JTB)がこのほど取りまとめた、2014年ゴールデンウィーク期間(2014年4月25日~5月5日)の旅行動向で、旅行者数は海外旅行が前年比11.4%減の47万4000人、国内旅行が3.6%減の2196万2000人、合計で3.8%減の2243万6000人となる見込みだ。前半に3連休がない日並びや消費増税による節約志向、海外は円安傾向もあって減少するとの分析。ただし、合計の旅行者数の水準としては、依然として過去3番目に高い数値となる。

 平均費用を見ると、海外旅行は8.1%増の24万9500円。日並びの悪さで短距離の旅行人気が高まるものの、円安や新興市場からの旅行者増により上昇しているホテル代など現地費用、燃油サーチャージなどが影響しているという。国内旅行は4.2%減の3万4400円。

 旅行者の旅行支出に対する意向を聞いた質問では、「支出を増やしたい」と回答した人が全体の11.1%に留まり、前年から14.0ポイントの大幅減。「支出を減らしたい」は12.2ポイント増の29.3%となっている。

 JTBでは、賃金上昇の動きは出ているものの、今後の生活に対する不安感から節約志向が高まっていると分析。一方、「支出は同程度」との回答者も1.9ポイント増の57.5%を占めており、節約しつつも旅行への支出はある程度確保したいという意向も強いと見ている。

 また、旅行意欲そのものも、生活全般で「『今』ほしい物、したいこと」を聞いた質問に対して、最も多かったのは国内旅行で72.9%、海外旅行が56.0%。前回調査と比較すると国内は5.2ポイント増、海外は2.3ポイント増となっている。所得が上がった場合の使い道も、貯金が43.8%で最多だが、国内旅行が37.2%で2位、海外旅行が27.0%で3位となった。

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