ジェイティービー（JTB）は4月から、海外の訪日旅行を扱う旅行会社への営業について、訪日旅行の機能特化型会社であるJTBグローバル・マーケティング＆トラベル（JTBGMT）に一元化する。JTBの「2020年ビジョン」の実現に向けた取り組みの一環としておこなうもの。2020年の訪日外客数2000万人に向け多様な訪日需要の取り込みをはかり、訪日旅行事業の強化、拡大を推進していく方針だ。

　JTBGMTは海外の訪日旅行を取り扱う旅行会社4000社に営業を実施。今まではJTBの各地域事業会社で営業を担当するケースがあったが、今回、海外旅行会社への営業業務をJTBGMTに集約することで、営業体制の一元化、JTBの海外事業会社80社との連携強化、地域への訪日外国人の誘致強化をはかっていく。

　また、今回の一元化に伴い、地域営業所6ヶ所を新設。札幌に北海道営業所、仙台に東北営業所、名古屋に中部営業所、京都に西日本営業所、福岡に九州営業所、沖縄に那覇営業所を配し、4月1日から業務を開始する。

　なお、都道府県や市町村などの行政、企業への訪日旅行の営業や、地域発着の訪日旅行商品の造成などの業務は引き続きJTB各地域事業会社でも担当していく。