タイ国政府は3月19日、バンコク都とノンタブリ県などに対して発令していた非常事態宣言を解除した。タイ国政府観光庁（TAT）によると、バンコクとその近隣地域の平和と秩序を確保するためのもの。非常事態宣言は1月22日から22日までの60日間を対象にしていたが、19日以降は国内治安維持法を適用する。国内治安維持法の期間は4月30日までとした。

　在タイ日本国大使館によると、ルンピニ公園をはじめ首相府、ガバメントコンプレックス、内務省などで依然として反政府勢力による抗議活動が継続。反政府抗議活動の拠点、抗議行動、デモ集会などの周辺についてはこれまでも警官隊との衝突や爆弾テロ、発砲事件が発生し死傷者も出ているという。

　大使館では今後も同様の事案が発生する可能性があることから引き続き十分な注意が必要であるとし、特に、深夜早朝のルンピニ公園周辺はできるかぎり近づかないよう注意を呼びかけている。