ILTM JAPAN第2回、継続開催で持続的成長へ-日本の潜在力に期待
ラグジュアリー・トラベル専門の商談会「ILTM JAPAN」が3月17日、京都で開幕した。ILTMは「インターナショナル・ラグジュアリー・トラベル・マーケット」として各地で開催されているもので、日本ではアウトバウンド、インバウンドいずれも対象。2年目となる今年はセラー43社、バイヤー約50社が参加し、18日と19日の2日間で1100件の商談がおこなわれる予定。
セラー43社のうち26社は日本の企業・団体で、海外からの富裕層旅行者の誘客に期待。バイヤーはアウトバウンド、インバウンドが半々で、海外からはカナダ、アメリカ、アルゼンチン、イギリス、オランダ、ドイツ、南アフリカ、マレーシア、シンガポール、中国、オーストラリアからの参加。昨年は合計で200万米ドルに相当する商談が実施されたといい、今年はこれを上回る規模となる見込みだ。
他国でのILTMは現地への旅行需要のみに焦点を当てるケースもある中で日本では双方向をターゲットとする理由は、主催者のリード・エキシビションズでシニア・エキシビション・ディレクターを務めるアリソン・ギルモア氏によると、いずれもセラー、バイヤーともにニーズが高いためという。
今後は、継続して開催することでイベントとしての信頼性と費用対効果を高め、「自然に拡大していきたい」考え。特にインバウンドについては、「日本のポテンシャルからすれば(訪日旅行者数)1000万人では少なすぎる」との認識のもと、次回以降の更なる参加を呼びかけていく方針。
なお、初日となる17日には今年9月に開館を予定する京都国立博物館の新平常展示館を使用し、同展示館にとって初のイベントとなるフォーラムを実施。また、レセプションも17日はハイアットリージェンシー京都、18日はザ・リッツ・カールトン京都で開催し、国内外のセラー、バイヤーがプロダクト、サービスを体感した。