AF/KL、羽田就航などで日本市場さらに強化-プロダクト刷新も
エールフランス航空/KLMオランダ航空(AF/KL)旅客営業・マーケティング部門最高責任者のパトリック・アレクサンドル氏らがこのほど来日して記者会見を開催し、夏ダイヤ以降に予定する羽田への就航や座席などプロダクトの刷新により、日本市場における競争力を引き上げていく方針を語った。
AFでは、3月30日から羽田に乗り入れ、成田を含めて最大で1日3便を運航。また、KLも福岡線の週3便を週4便とする計画で、日本航空(JL)とのコードシェア便を含めると、AFとKLの日欧間路線は週57便となる。これにより、「日欧間(の旅客数)でトップ」(アレクサンドル氏)というポジションをさらに強固なものとしたい考えだ。
羽田線については顧客、特にビジネスパーソンからの要望が高かったといい、JLとのコードシェアによる地方からの需要取り込みに強い期待を示す。羽田から朝と夜、成田から昼の時間帯の出発便を設定することで顧客に利便性を提供し、他社との競争に勝っていきたいという。
また、プロダクトについては、グループ全体で7億5000万ユーロ(約1070億円)を投じた改善計画に着手しており、例えばAFでは昨年9月にエコノミークラスの新シートとエコノミーとプレミアムエコノミーの新サービス、今年2月には新しいビジネスクラスのシートを発表。5月にはファーストクラスでも新シートを披露する予定だ。
AFの新プロダクトは2014年夏ダイヤから2016年にかけて、全44機のボーイングB777型機に搭載していく予定。これが完了すると、日本路線すべてで新プロダクトを利用できるようになる。初号機は2014年冬ダイヤで導入できる見通しという。
なお、夏ダイヤにおけるAF単体の日本路線座席供給量は、羽田線の開設により前年比約3%増となる。AFでは2013年、旅客数が1割増えての約120万人となり、ロードファクターも80%程度と好調に推移。今後も同様に需要に応じて座席供給量を拡大していきたい考えで、エアバスA380型機の羽田線への将来的な投入も、制約がなくなることが前提だが前向きな姿勢だ。