バニラ、ECサイト「LOHACO」とタイアップ、特別塗装機就航

  • 2014年3月12日

JW代表取締役社長の石井知祥氏(左)、アスクル代表取締役社長の岩田彰一郎氏(右) バニラエア(JW)は3月12日、アスクルがヤフーの協力で運営する、消費者向けインターネット通販サービスサイト「LOHACO」とタイアップキャンペーンを開始した。LOHACOは「良品」「お得」「時短」「エコ」をキーワードに日用品や食品、家電製品などを販売するECサイトで、働く女性が主要ターゲット。JWではLOHACOとのタイアップにより、認知向上やウェブサイトへの顧客の流入増をはかる。特別塗装機を就航し、機内の広告媒体をLOHACOに提供するほか、LOHACOのウェブサイトでプレゼントキャンペーンを展開。JWのサイトへの誘導もおこなう。

 3月12日の記者会見でJW代表取締役社長の石井知祥氏は、JWとLOHACOは「インターネットショッピングや旅行を通じてハッピーでワクワクする気持ちを持ってほしいというという共通の思い」があると話し、企業コンセプトに共通点があることからタイアップに至ったと説明。JWからアスクルに提案したという。

 また、石井氏は、JWの乗客は「ITリテラシーが高く、情報発信力が高い」ことから、LOHACOの客層に合致している点を指摘。JWの乗客の男女比は6対4となっており、石井氏は「(LOHACOの利用者は)働く若い女性が多いため、新しい層を取り込めれば嬉しい」と意欲を示した。アスクル代表取締役社長の岩田彰一郎氏も「手軽にハッピーな生活を応援するLCCとECサイトとして、互いの持ち味を掛けあわせて」いきたいと語った。

LOHACOのロゴの下には、同社のメインターゲットである働く女性の3つのエネルギーを3色で表現。イエローは力強さ、グリーンは優しさ、ピンクは美しさ タイアップキャンペーンでは、3月15日から、「LOHACO」デザインの特別塗装機「LOHACOジェット」を運航。初日はJW903便の成田発新千歳行きの搭乗客に記念品を配布する。特別塗装機はJWの5号機と、4月21日から運航開始予定の6号機の2機に塗装を施すもので、機材は166席のエアバスA320-211型機。成田/那覇線と成田/新千歳線の一部に約半年間投入する。

 石井氏によると、JWの1号機から3号機は新造機だが、4号機から6号機までは全日空(NH)の機材を利用。今後は14年度末までにNHの機材を新造機に差し替えるとともに、機材数も増やす計画。14年度末には8機体制に、15年末には10機体制に拡大していくと話した。

 また、機材増にともない、路線網の拡大もはかる考え。A320で就航できる3時間から4時間半圏内のエリアを増やしていくとしており、10機体制の中でグアムへの視野に入れているとした。また、既存路線の増便も検討。2月の搭乗率はJWの目標であるほぼ8割を達成しており、特に台北線は9割と高いことから「機会があれば増やしたい」と話した。

 なお、タイアップでは3月12日18時から4月15日18時まで、LOHACOのウェブサイトで特別塗装機就航を記念したキャンペーンも実施。期間中にLOHACOのメールマガジンに登録し、キャンペーンサイトの応募ページより申し込んだ人から抽選で50名にJWの沖縄線、札幌線の1名分の往復航空券を、50名にTポイント1000ポイントを贈呈する。さらに、第2弾として航空券が50名に当たるキャンペーンも予定しているという。キャンペーン後は広告効果を測定し、今後の販売活動に役立ていくとした。