第4回地旅大賞決まる(1) 名古屋のナイトクルーズ商品が受賞

 全旅が主催する第4回地旅大賞は、愛知県名古屋市のトラベルコンシェルジュ(後藤充弘社長)の「名古屋おもてなし武将隊と行くNEW名古屋港海賊クルーズ」が受賞した。2月11日、和歌山市で開かれた国内観光活性化フォーラムの席上で全旅の池田孝昭社長から表彰状と副賞の50万円が手渡された。

 地旅大賞は、地旅の認知向上と地域活性化の意義を広く啓蒙することを目的に創設したもので、今回は全国のANTA会員66社から72商品がエントリー。関西国際大学准教授の井門隆夫さんを委員長とする選考委員会が、地域住民や団体との連携などの地域性、商品内容のオリジナリティ、販売実績などを審査し選んだ。今回からエントリー商品を地旅ホームページに掲出し、SNSの「いいね!」の数も審査の指標に加えた。

 大賞受賞商品は、人気のある名古屋おもてなし武将隊が同行する名古屋港のナイトクルーズで、参加者はコスプレも楽しむというもの。名古屋港発着の日帰り商品で、昨年4月中旬-12月下旬の期間に約1500人を集客した。旅行代金は4300円。

 井門委員長は「夜のクルーズを楽しむ参加型商品で、地域性、商品のオリジナリティも豊か。何といってもほぼ通年催行していることが高評価につながった」と評価した。

 優秀賞は、石川県七尾市のトラベルセンター能登の「世界農業遺産『能登の里山里海』体験ツアー」、兵庫県丹波市の助七観光・氷上観光の「名産丹波栗の木オーナー大募集!と丹波の味覚満喫の旅」の2つ。

 能登の里山里海ツアーは、地元婦人グループと連携した農作業体験やイルカウォッチングなど盛りだくさんな1泊2日。丹波の旅は、丹波栗のオーナーになり収穫体験や丹波の味覚特別ランチをセットした日帰り旅行。いずれも地域との連携を図り、ターゲットが明確なことが高評価につながった。


情報提供:トラベルニュース社