フランス・パリ、最新「スリの手口」と「怪しい人物の特徴」ご紹介
先日、パリ市内においてスマートフォンを狙った盗難事件が多発している旨をご紹介いたしましたが、パリ市内にはスマートフォン以外にも、様々な手口で観光客から「金目のものを盗んでやろう」と虎視眈々と狙っているスリがたくさんおります。
これらの犯行に遭わず、楽しく旅行していただくためには、彼らの手口を知り、そのような状況に陥らないことが重要です。
以下に「怪しい人物の特徴」と様々な「スリの手口」をご紹介いたします。
【 スリの特徴 】
最近のスリは、観光客のような姿に変装しております。
かばんを斜めがけにし、市内地図や地元のフリーペーパーをペラペラさせながらターゲットを探しています。
【 スリの手口 】
◎ おばさんスリ編
おばさん風スリは、指輪を観光客の前に落とし「あなたの?」と話しかけてきます。
観光客が油断した隙にスリ行為をするか、隠れていたペアの人物がやってきます。
◎ エロチックなスリ編
昨年の夏によく見かけたスリは、妊婦のスリが上半身を観光客の前で露出するパターン。
ずり落ちたパンツを手で押さえながら逃げている場面を1度見たので、下半身の露出もあったのだと思います。
とにかく、これは今までみたパターンで一番ショッキングでしたが、当然観光客の方もショックを受けるので、呆然としている間にスラれます。
◎ パリ在住の人にまで・・・編
弊社スタッフの一人は、1ヵ月ほど前にマドレーヌのフォションの前で、かばんを開けられそうになりました。
状況は、お昼休み、ファスナー付きのかばんを肩にかけておりましたが、ファスナーの開き口を後ろにして持っていたことから、狙われてしまいました。
すぐに気がついたため被害はありませんでしたが、最近は何人もの弊社スタッフが狙われております。スリのターゲットは観光客だけではありません。
◎ 特にご注意!編
クラシックなパターンですが、銀行のキャッシュディスペンサーの影に隠れて、襲ってきます。
【 スリの行われやすい場所・時間 】
出没は有名観光地以外に、地元の人が集まるところでもみかけます。
例えば、パリ2区のモントルグイユ通りという パリのファッション関係の人で賑わうエリア。
この通りには有名なパティスリーがあり、観光客も同時に集まるので、いかにもスリを行いそうな少年少女をよくみかけます。
【 その他傾向等 】
◎ 新婚さんはご注意を
カップルの場合は、女性を狙う傾向があります。
◎ スリは通貨の種類は問わない
彼らの狙いの一つは何といっても現金ですが、通貨の種類に関しては問いません。
何でもいいようです。1度、スリが両替所で両替をしようとしているのを見ました。
◎ 他のことに気をとられていると
ルーブル美術館のインフォメーション、ベルサイユ宮殿内のオーディオフォン貸し出し口に出没しています。
◎ 絶妙のタイミングで
地下鉄のドアが閉まりかけるタイミングで、スマホをスラれることもあります。
◎ パリの地下鉄では
パリの地下鉄では「ただ今、○○号車にスリが乗車しました」とアナウンスが流れます。
フランス語を話さない人には参考になりませんが、こんなアナウンスのある国も珍しいので、ご参考までにお知らせいたします。
日本ほど治安の良い国はそうそうありません。そんな日本に住んでいるわれわれにとって海外というのは一見「恐ろしいところだ」と思いがちです。しかし、お客様おひとりおひとりが危なそうな人、危なそうな場所、とるべき行動を理解していれば、それほど怖いものではありません。
楽しい旅の時間を過ごすためにも、是非スリについての知識をお持ちいただければと思います。