ツーリズムEXPOジャパン、旅行商品の販売自由化-物産品も
ツーリズムEXPOジャパン推進室は「ツーリズムEXPOジャパン2014」で、旅行商品や物産品の販売を自由化した。同イベントは日本旅行業協会(JATA)の「JATA旅博」と日本観光振興協会の「旅フェア日本」が統合した、両協会が共催するもの。3月5日の会見で、ツーリズムEXPOジャパン推進室室長でJATA事務局長の越智良典氏は「旅行商品と物販品の販売は全てOKにしている。当初の段階で組織の了解をもらっている」と語った。
昨年のJATA旅博では「旅行市場」エリアを新設し、2004年以来初めて旅行商品の販売を試験的に実施。台湾ブースでも販売をおこなっていた。
ツーリズムEXPOジャパン推進室によると、2004年の際は商品の安売り競争が起こり、特定のブース周辺に来場者が集中したことによる混雑で参加者から苦情が出るなどの問題があった。しかし、2013年は旅行会社が旅行商品をしっかり説明した後販売するという形をとる傾向にあり、目玉商品で安価なツアーはあったものの、安売り競争にはならなかったという。
今回13年の結果を踏まえ、「旅行市場」エリアを設けず旅行商品を各ブースで販売できるように設定。物産品についても同様に販売を自由化した。ある程度の混雑が想定されるため、ツーリズムEXPOジャパン推進室では事前申請をもとにブースの位置を調整し、混雑緩和に務めるなどの対策をおこなっていくという。
また、台湾ブースでの旅行商品販売については、初回だったため試行錯誤がおこなわれた模様。今年は例えば観光局のステージで説明会を実施した後、ブースで相談を受付して販売につなげるなど、観光局と旅行会社がうまく連携するよう、JATAとしてアドバイスをしていく考え。今年は大型出展を計画中の韓国などで、旅行商品の販売の可能性があるとの見通しだ。