全日空、羽田で乗継連絡バス運行-ラウンジ新設、新サービスも

  • 2014年3月3日

 全日空(NH)は3月30日から、羽田空港発着枠拡大に伴う路線網の拡大に合わせて空港内の施設やサービスを拡充する。国際線と国内線の乗継利便を向上するため「ANA乗り継ぎ専用バス(仮称)」の運行を予定。また、乗り継ぎ手荷物カウンターの新設、ラウンジの拡張や新設なども計画している。

 専用バスは空港敷地内を運行。現在は一度ターミナルの外に出て、空港ビル会社が運行するターミナル間の無料連絡バスを利用するか、公共交通機関を使って移動する必要があるが、最短ルートを専用バスで循環することで、乗客の乗り継ぎが簡単になるという。

 利用対象者は、第2ターミナル発着のNH国内線と国際線を乗り継ぐ、最終目的地までの搭乗手続きと手荷物の預かりが完了している旅客。NH国際線が運航する時間帯に、10分から15分間隔で運行する。なお、3月30日からは国際線ターミナルの「乗り継ぎ専用保安検査場」が拡充されるため、さらに乗り継ぎの利便性が高まる見込みだ。

 加えて、国内線専用乗り継ぎ手荷物専用カウンターを新設。海外から日本に到着する際は、海外空港で最終目的地まで手荷物を預ける場合でも入国する空港で一旦手荷物を引き取り、税関手続きの後に国内線の手荷物カウンターに預ける必要がある。専用カウンターを設置することで、今までよりもスムーズに乗り継げるようになるという。

 また、ANA SUITE LOUNGEとANA LOUNGEの拡張や新設を実施。提供座席数を現在の2.5倍、シャワー台数を現在の倍以上に増設する。また、国際線ターミナルの拡張エリアにもANA SUITE LOUNGEとANA LOUNGEを新たに設ける。

 さらに、新たなラウンジサービスも開始。現行のANA SUITE LOUNGE内に深夜便利用者を対象としたレストラン「DINING h」を新設する。レストランではビュッフェ形式の食事に加え、限定の和食、洋食のフルコースメニューを設定。シェフやレストラン専属の係員も常駐し、温かい料理を提供する。利用可能時間は19時30分から0時30分まで。

 このほか、機内で提供中の「ザ・コノシュアーズ」プロデュースのコラボレーションメニューをラウンジでも用意。3月30日から5月31日まで、ピエール・エルメ・パリ監修のクロワッサンを午前11時まで、「WAKIYA特製 ピリッと辛い担々麺」を午前11時から最終便出発まで用意する。6月以降は新たなコラボレーションメニューを投入する予定だ。

 なお、夏ダイヤにおけるNHの羽田発着の国際線は7路線増の17路線で、国内線はコードシェアを含め41路線を展開している。