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“地旅立国”-国内観光活性化フォーラム開催(2) メッセージ-JATA会長・菊間潤吾氏

 「国内観光活性化フォーラム」も今回で10回目の節目の大会を迎えられますこと、誠におめでとうございます。これまでの二階先生はじめ全国旅行業協会や関係の皆様のご尽力に対し敬意を表します。

旅行需要の地方波及を期待

 昨年は、ついに訪日外国人が1千万人を超え、2020年の東京でのオリンピック・バラリンピックが決まり、国内旅行も活況を呈して、旅行業界にとっては明るい、希望の持てる年となりました。今年はこれをしっかりと軌道に乗せ、海外旅行も含めて、次のステージへ向けスタートを切る大切な年だと考えています。

 「国内観光活性化フォーラム」と「地旅博覧会」は、ややもすると東京に集中しがちな国内旅行の流れを地域に拡大していく重要な役割を担っていると考えています。

 今、注目が集まっているオリンピックにしても、ロンドンオリンピックではイギリス全体の観光の底上げに成功しており、東京オリンピックでもその先例に大いに学んで、日本各地のブランド力を高められるようにしたいと考えています。

 「地旅博覧会」では、有名な熊野古道はもちろんのこと、隠れた和歌山の魅力も含めて、今日の日本の地域に根ざした魅力的な文化が発信されています。旅行会社の着地型旅行への取り組みはまだまだこれからだと思っていますが、魅力ある旅行商品のつくり方、売り方につきましては十分な経験を蓄積しております。

 こうした地域の魅力をブランドに高めて日本だけでなく世界にも発信していくお手伝いをするのが私ども旅行会社の大きな役割だと考えています。

 また、日本旅行業協会(JATA)では、この機会をとらえ、当地で本部の役員会も開催する予定になっており、当協会の本部役員と全国旅行業協会や和歌山県をはじめとする観光産業の皆様との交流を通じ、さらに連携を深めていく絶好の機会ととらえています。

 ご存知の通り、観光産業は人間の活動そのものと言っていいほど裾野が広く、経済、文化の交流が生み出す価値ははかりしれません。

 今秋には、日本観光振興協会の旅フェア日本と私どものJATA旅博がひとつになり「ツーリズムEXPOジャパン」として、新しい時代を迎えます。観光庁を含め官民が一体となり、訪日、国内、海外それぞれの分野をまたがって観光産業が広く英知を集め、交流をはかることで、新しい価値を創造し、日本が世界の観光産業をリードしていきたいと考えています。

 

情報提供:トラベルニュース社