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卒業旅行、20代は74%が経験・予定あり-人気1位はイタリア、北海道

  • 2014年2月6日

▽5人以上の旅行が3割強-行かない理由は「時間がない」トップに

 卒業旅行の人数は「5人以上」(33%)が最も多く、小グループ以上の卒業旅行を選択するケースが3割を占めた。続いて「2人」(24%)、「4人」(18%)、「3人」(16%)となっており、一人旅をした「1人」は9%となった。

 卒業旅行の季節は、「春」が1位で55%と半数以上を占めた。以下「冬」(32%)、「夏」(7%)、「秋」(6%)と続き、卒業論文の提出後や卒業式間際の冬から春にかけたシーズンが9割弱を占める結果となった。理由としては卒業式近くが友人と連絡を取りやすいという意見や、冬は旅行代金が安そう、という意見があがった。旅行代金の工面方法については「アルバイト」(43%)が最も多く、以下「貯金」(31%)、「親からの援助」(22%)、「親からの借り入れ」(3%)となった。

 一方、卒業旅行経験がない、行く予定がないと回答した約1494名にその理由を聞いたところ、最も多かったのは「行く時間がなかった」で43%を占めた。以下「経済的理由」(28%)、「同行者とスケジュールが合わなかった」(13%)、「当時は行く風潮がなかった」(9%)と続いた。JTBによると、60代男性からは学生時代には時間的、経済的に余裕もなく、卒業旅行という風潮もなかったという意見が出されたという。

 このほか、卒業旅行に関する思い出やエピソードについて聞いたところ、海外では「初めての海外一人旅で、勉強していたドイツ語が少し通じて嬉しかった」(30代女性)など、卒業旅行が海外一人旅のきっかけになったという意見があった。
 
 また、バックパックで友人2人とヨーロッパを鉄道で巡り、乗る電車を間違えたり、スリにあうなど大変な思いをしたが「学生時代の最高の思い出です」(40代女性)、「修学旅行のように友達とわいわい京都へ。絆が深まり今でも仲の良い友達です」(40代男性)など、卒業旅行が友人との絆を深め、思い出をつくるよい機会であるとの声があがった。さらに、社会人になると長い休みが取れないため、卒業旅行は行っておくべきとアドバイスする意見も出されたという。

 なお、調査は2014年1月9日から15日にインターネットで実施。男女別では男性1622名、女性1078名、不明16名。年齢別では、20歳未満が5人、20代が87名、30代が364名、40代が892名、50代が840名、60代が402名、70代以上が110名で、不詳が16名だった。