第3種の旅リンクスが事業停止、国内線ネット販売-影響不明
東京商工リサーチ(TSR)によると、第3種旅行会社で日本旅行業協会(JATA)会員の旅リンクスが事業を停止した。国内線航空券を専門にオンライン販売をおこなっていた会社で、JATAには12月18日に航空券の手配ができなくなったとの連絡があったという。
12月24日現在、ウェブサイト上では「当サイト利用のお客様各位」として事業停止を説明。文書では、「国内航空券の手配業務が滞り」「回復の見込みがございません」、「それに伴い、お客様から申込みを頂きました航空券の引き渡しが出来なくなりました」とし、「誠に申し訳ない事態となり申し訳ありませんが、事情ご連絡申し上げる次第」であるとしている。
その上で、航空代金は弁済限度額300万円の範囲でJATAから弁済の適用があると案内し、JATAに提出するため、顧客に対して氏名、住所、電話番号、出発日、出発地・到着地、支払額をメールで報告するよう要請。また、JATAへの申請に必要な支払いの記録やeメールのやりとり、予約確認書、請求書などを保存するよう求めている。
さらに、2014年1月20日を目処にJATAから「弁済制度の適用を受ける為の手続き案内書面が送付されるよう手配」しているとし、同27日を過ぎても書類が届かない場合にはJATAの総合企画部弁済業務担当に直接問い合わせるよう案内している。
TSRの情報では、旅リンクスは2011年9月設立で資本金900万円、代表者は三明俊氏。横浜市で設立後、2011年10月に東新橋に移転し、11月から国内格安航空券の販売を主体としたインターネット広告事業を本格的に開始。他の国内航空券販売サイトや引っ越しサイトとも連携していた。一方、東京都によると旅行業登録は2012年7月で、JATAへの加盟も同月であった。
なお、JATAによると、12月24日午前11時現在で影響は把握できていない状況で、まずは旅リンクスからの債権者情報を待つとしている。