オーストリア・ウィーン、クリスマスシーズン及び年末年始にかけての注意喚起(「在オーストリア日本国大使館」発出情報)
クリスマスや年末年始のシーズンにオーストリアへの渡航をご予定の方に、ウィーンの日本大使館より発出されております「スリや置き引きに関する注意喚起」について以下にその抜粋をご案内いたします。
この時期にご旅行をご予定の方は、くれぐれも被害に遭わぬようご注意ください。
クリスマス・シーズン及び年末年始にかけての注意喚起
1. (1) オーストリアは冬の観光シーズンに入り、これから年末年始にかけて、年末恒例のクリスマス・マーケット、コンサートやオペラ鑑賞等を目的に世界中から多数の観光客が訪れます。
他方、ウイーンをはじめとする観光地、駅や公共交通機関において旅行者等がポケットや鞄等から旅券や財布を盗まれたり、ホテルやレストラン・カフェ等で椅子に置いた鞄が盗まれる等のスリや置き引きの被害が多数発生しています。
(2) 特にクリスマス・マーケットは多数の人が訪れ混雑することから、ウィーン警察ではこの時期がスリの最盛期であるとして、スリに対する注意喚起を行っています。
2. つきましては、オーストリアに渡航・滞在を予定されている方は、観光地や公共交通機関の車内等では周囲の状況に十分注意を払い、以下のような対策をとることをお勧めします。
なお、これまでの主な被害場所・被害例等については下記「3. 参考(主な被害発生場所及び被害例)」に掲載していますので御一読ください。
* 不審な人物が近づいてきたり、車内が空いているのに自分の側にだけ人が立ったら速やかにその場を離れる。
* 鞄やポケットに入れる財布には必要最小限の現金のみを入れ、大金を持ち歩かない。
* 旅券や多額の現金、クレジットカード等はシャツの下に直接身につけるネックポーチやマネーベルトに入れ携行する。また、人に見せない。
* 旅券や現金等の貴重品は分散して保管する。
* 人混みの中や公共交通機関を利用する際は、バッグやリュックサックは開けられてもすぐにわかるように「体の前」に持つ。ポーチの場合はベルトをたすき掛けした上で「体の前」にもってきて手をかけておく。
* 鞄やポーチ等は椅子の背もたれにかけたり、目の届かないところに置かない。足下におく場合は足の間に挟む等する。
* トートバッグやマグネット・ホックのように口の開いたバッグを使用する場合には、(容易に手を入れられることから)鞄に旅券や財布等貴重品を入れない。
3. 参考 (主な被害発生場所及び被害例)
スリや置き引きの被害は各地で発生していますが、特に被害の多いウィーン市内では、以下のような場所で被害の報告を多くいただいています。
(1) 主な被害発生場所
* シュテファン広場を中心としたリング通り内側の旧市街
* シェーンブルン宮殿周辺
* ベルベデーレ宮殿周辺
* ミュージアムクォーターの博物館地区周辺
* マリアフィルファー通り周辺
* ウィーン西駅、ウィーン南駅、ウィーン・ミッテ駅、マイドリング駅他主要な駅周辺
* クリスマス・マーケット周辺
(2) 主な被害例
主な被害例としては以下のような事例があります。
なお、スリや置き引きは犯人が一人とは限らず、複数名が役割分担をした上で犯行に及ぶケースも報告されていますので、ご注意ください。
* 店内で行列に並んでいる際に、後ろに並んだ二人組(一人が周りの眼から鞄を遮り、一人がスリの実行役)が鞄に手を入れてきた。
* 地下鉄のエスカレーターに乗っていたところ、追い越しざまに口の開いた鞄に手を入れられて貴重品をとられそうになった。
* ホテルやカフェのレストランの椅子に鞄をかけていたところ、気づいたら鞄が無くなっていた。
* 朝食のビュッフェで席を離れる際椅子に鞄を置いておいたら、席にもどると鞄が無くなっていた。
* カフェで椅子の下に鞄を置いていたら無くなっていた。
* カフェやレストラン等でコートを椅子や脇に置いておいたら、ポケットから財布が無くなっていた。
* 足下に鞄をおいて写真を撮影していたら、鞄が無くなっていた。
* ホテルでチェックアウトする際、よそ見をした隙に脇においていた貴重品の入った鞄を盗まれた。
* 市内観光中、背負っていたリュックサックやショルダーバッグのファスナーが(気がついたら)開いた状態になっており、パスポートや財布が無くなっていた。
(3) 鉄道・地下鉄等の公共交通機関地下鉄等の公共交通機関については駅構内等のみならず、車両内でも以下のような被害が報告されています。
* 鉄道で移動中、網棚や足下に置いておいた鞄が気づいたら無くなっていた。
* トラムに乗る際、後ろから押されたと思ったら、後ろポケットに入れていた財布が盗まれていた。
* 地下鉄車内において、混雑していないのに自分のそばに複数人の人が立ち、気がついたら鞄の中に手をいれられていた。
(4) ウィーン警察では、以下のようなスリについても注意喚起をおこなっています。
* 体をぶつけてきた際にマスタードやケチャップで被害者の上着を汚し、犯人が汚れを落とそうと助けに入り、被害者の注意が上着に向いている間に鞄や上着の内ポケットから貴重品を盗み取る。
* 駅の構内等で犯人が被害者の目の前で小銭を落としたふりをして小銭をばらまき、被害者がこれを拾うのを手伝っている間に財布、貴重品や鞄を盗み取る。
(問い合わせ窓口)
○ 在オーストリア日本国大使館
住所: Hessgasse 6, 1010 Wien, Osterreich
電話: (市外局番01)531920 [国外からは(国番号43)1-531920]
ファックス:(市外局番01)5320590 [国外からは(国番号43)1-5320590]
ホームページ: http://www.at.emb-japan.go.jp/jp/index.html