香港エクスプレス航空、羽田・関空線好調、搭乗率9割以上
香港エクスプレス航空(UO)の羽田・関空/香港線が好調だ。12月10日に開催した旅行業界向けセミナーで、来日した同社ジェネラル・マネージャーセールスのジュディー・ホー氏は、なかでも12月8日から11便に増便した関空について「大変好調に推移している」と喜びを示した。
UOの日本地区総代理店を務めるエア・システムによると、両路線ともに搭乗率は平均90%以上と好調に推移。予約も予想以上の伸びで、年末年始はほぼ満席だという。羽田線については羽田発が深夜、香港発が夜であることから、日本を金曜日深夜に出発し、日曜日早朝に帰国する「0泊2日」旅行をする乗客もおり、新規需要が開拓できていると見る。
UOは現在エアバスA320型機を5機保有しており、2014年はさらに5機から6機増やす計画で、2月から順次新機材を受領する予定。ホー氏は機材の増加に伴い、14年中に就航地を17から20都市まで拡大し、日本では1、2都市に新規就航したいと話した。
現在の日本路線のインバウンドとアウトバウンドの割合は6:4。ホー氏は「我々の調査では香港の人々の日本への旅行意欲は大変高いと結果が出た。年に数回訪問するケースもある」と、香港の人々の訪日意欲の高さを強調。「新路線は確実に開設する」と明言した。就航先はまだ明かせないとしながらも「数ヶ月中には発表できる」という。また、羽田線の増便については「需要があれば検討していく」とした。
UOは2008年にFSCとして日本に就航以来、各地で就航と運休を繰り返してきた経緯がある。これに対し、ホー氏は「現在のUOは過去とターゲットや、オペレーション、ビジネスモデルやマネージメントがまったく異なる」と強く訴えた。「UOは香港で最初で唯一のLCC」であり、FSCは香港航空(HX)、LCCはUOと完全に分離。レジャーをターゲットにアジア各地の人気観光地に就航するという新たなコンセプトで運航しているとした。
また、日本での販売戦略については、旅行会社経由の販売を継続するとともに、14年からは消費者への直販も開始すると説明。14年初旬には日本人のコールセンターやウェブサイトも開設する予定だ。UOジェネラルマネージャー、プライシング&レベニューマネージメントのアイリン・ウン氏は「BtoBはGSA経由で継続していくが、我々は販売チャネルを拡大していきたい」考えを明かした。コンビニエンスストアでの展開も検討しており、消費者がUOの航空券を購入しやすいような形を作っていく方針だ。