タヒチ、日本支局の委託先変更-業界と関係強化、多様性アピールへ

  • 2013年11月28日

タヒチ観光局アジア太平洋地区マネージャーのジーナ・バントン氏 タヒチ観光局はこのほど、日本での業務の委託先としてアビアレップス・マーケティング・ガーデンを選定した。タヒチ観光局では2012年1月に直轄の日本支局を閉鎖し業務をエア・タヒチ・ヌイ(TN)に委託していたが、2014年1月からはアビアレップス・マーケティング・ガーデンが日本市場での誘客を担当する。

 タヒチ観光局アジア太平洋地区マネージャーのジーナ・バントン氏は、新体制でもTNとの緊密な関係は維持していくとした上で、2014年4月に全世界でブランディングのリニューアルを計画していると説明。ロゴやタグライン、ウェブサイトなどを大幅に見直すもので、日本地区の新体制でも新しいブランディングのもと、旅行会社との関係をさらに強化し、訪問者数や滞在日数の増加をめざす。

 日本からタヒチへの海外旅行市場は、2007年には2万3000人であった日本人旅行者数が2012年には1万3000人に減少。一方、2013年は9月までの累計で3.4%増で推移しており、全市場で唯一のプラス成長という。また、訪問者数の規模ではアメリカ、フランスに次ぐ3位となっており、アジアからの訪問者の4分の3は日本市場からであることから、引き続き重視していく。

 また、2014年は新ブランディングも活用してイメージの多様化に取り組む。現在は日本からの訪問者の8割がハネムーナーだが、フルムーナーやリゾート好きの旅行者、ダイバーなど多様な客層に応えられる点をアピールしていく。特に、競合デスティネーションとの差別化として、タヒチアンダンスなどポリネシアの文化やフランス料理など、体験の多様性を伝えていく方針だ。

 このほか、旅行業界との関係強化策では、2月に現地でタヒチ・トラベルマートとFAMツアーをおこない、5月にはミッション団が来日する予定。また、日本語のニュースレターを毎月配信するほか、教育プログラム「ティアレ・タヒチ・エージェント」の改善も検討しているという。