エティハド、新機材199機発注-18年から受領予定
エティハド航空(EY)はこのほど、ドバイ・エアショーで新機材を合計199機発注した。発注総額は670億米ドル。199機のうち、確定発注はエアバスが87機、ボーイングが56機で、オプションはエアバスが30機、ボーイングが26機の計56機。新機材は新路線への就航や既存路線の増便、効率の悪い旧機材の更新に充てられるという。
発注では新たな試みとして、EYが株式の一部を保有しているパートナー株式会社へ発注を譲渡できるように設定。EYによると、最も必要とする会社に機材を振り分けられるため、株式保有によるアライアンスパートナー間での機材の共有化と、機材やプロダクト統一によるコスト削減効果が見込まれているという。
発注のうち貨物機以外では、2018年からボーイングB777X型機25機、B787-10型機30機、エアバスA350XWB型機50機、A320neo型機36機の受領を開始する予定だ。
EYは現在86機を所有し、80機以上を確定発注している。EYによると、B787では発注済みの41機と今回発注した30機を合わせると、同社はB787を最も多く運航する会社になるほか、B777-8Xのローンチカスタマーになるとした。
なお、EYはエアベルリン(AB)、エアセイシェル(HM)、ヴァージン・オーストラリア(VA)、エアリンガス(EI)の株式を保有しており、2014年1月にはエア・セルビアの49%を取得予定。11月中旬にはジェット・エアウェイズ(9W)の株式24%を取得することに対する関係機関の認可も得た。また、ダーウィン・エアライン(F7)の株式を33.3%取得し、EY初の地域航空会社として運航する計画も発表している。