エティハド、地域航空会社設立へ-ダーウィン・エアラインの株取得で
エティハド航空(EY)は11月19日、エティハドブランド初の地域航空会社を設立すると発表した。これは、スイスの地域航空会社であるダーウィン・エアライン(F7)の株式を33%取得し、エティハドブランドで運航するというもの。F7はEYにとって、株式投資による7番目のパートナーとなる。
EYは関係機関の認可が降り次第、株式取得を実施。F7を「エティハド・リージョナル」のブランドに変更する。エティハド・リージョナルではネットワークを再構築し、小都市からEYの就航地と、EYが株式投資をおこなっているエアベルリン(AB)、エアセイシェル(HM)、ヴァージン・オーストラリア(VA)、エアリンガス(EI)、14年1月に株式取得予定のエアセルビア、投資予定のジェット・エアウェイズ(9W)といったアライアンスパートナーのハブ空港への路線を開設する計画だ。エティハド・リージョナルの全フライトはF7の便名で運航される。
また、EYは2014年6月からアブダビ/チューリッヒ線をデイリーで運航するとしているが、エティハド・リージョナルのハブ空港の1つにチューリッヒがなる予定だ。
F7はスイスのルガノに本社を置く地域航空会社で、メインハブはジュネーブ。現在、2クラス制50席のサーブ2000プロペラ機10機で、ヨーロッパ21都市へ定期運航をおこなっている。2014年4月からはエティハド・リージョナルとして段階的にネットワークを拡大し、2014年半ばまでに21路線を開設する計画。EYが路線を運航しているジュネーブやアムステルダム、パリ、デュッセルドルフ、ベオグラード、チューリッヒなど18の新規都市に就航する予定だ。これにより、ABやエアセルビアへの乗り継ぎが可能になる。
また、関係機関の認可後、EY、AB、エアセルビアはエティハド・リージョナルとコードシェアを実施。EYのロイヤリティプログラムである「エティハド・ゲスト」も採用する。なお、新規路線一覧は下記の通り。
▽エティハド・リージョナル 新規路線一覧
■2014年4月
・デュッセルドルフ/ケンブリッジ
・デュッセルドルフ/ロンドン・シティ
・デュッセルドルフ/ベルリン
・ベルリン/ボズナン
・ベルリン/ヴロツワフ
・チューリッヒ/ライプチヒ
・ジュネーブ/トゥールーズ
・ローマ/ティラナ
・ローマ/ザグレブ
■2014年5月
・ジュネーブ/ベオグラード
・ジュネーブ/チューリッヒ
・チューリッヒ/フィレンツェ
・チューリッヒ/トリノ
■2014年6月
・ジュネーブ/ボルドー
・ジュネーブ/マルセイユ
・ジュネーブ/ナント
・ジュネーブ/ヴェローナ
・チューリッヒ/リンツ
・チューリッヒ/グラーツ
・チューリッヒ/リヨン
・チューリッヒ/ベローナ