第3種のジャコアンドワールド、破産手続開始-負債総額1.5億円
東京商工リサーチ(TSR)によると、第3種旅行業のジャコアンドワールドは10月30日、東京地裁から破産開始決定を受けた。破産管財人は石井法律事務所の佐藤りえ子弁護士。負債総額は債権者100名に対し、約1億5000万円。労働債権を含んでいる。
ジャコアンドワールドは大阪、ロサンゼルス、ソウル市の各所に支店を設置し、韓国旅行を中心に旅行業を展開してきた。TSRによると1998年3月期には売上高約4億円を計上していたが、不景気による旅行者の減少や、社員の独立による大口顧客の減少などで、2013年3月期には売上高が約5000万円まで減少。業績回復の見通しが立たず事業継続を断念し、10月末に事業を停止していた。
ジャコアンドワールドは日本旅行業協会(JATA)の正会員だが、JATAによると11月8日現在で消費者からの問い合わせは数件に留まった。問い合わせに対しては弁済業務保証金制度を案内しているが、具体的な情報はまだ把握できていないため、今後は弁護士側の動きを待って対応していくという。