京都旅館専用の予約サイト、在庫管理システムともに無償提供
海外向けに会員旅館の営業やプロモーションなどをおこなうコンソーシアム「ザ・リョカン・コレクション」を運営するアール・プロジェクト・インコーポレイテッドと、ビジネス・インキュベーションを事業分野とするエクサ・パートナーズはこのほど、両社のベンチャー事業としてエクサアール(EXA-R)を立ち上げ、京都府内の日本旅館に特化した予約サイト「リョカン・エクスペリエンス」を開始した。また、同時に日本旅館向けの在庫管理システムも立ち上げ、参加施設の募集も始めた。
予約サイトの送客手数料と在庫管理システムの使用料を無償とすることで多くの旅館の参加を募り、海外に向けて規模によるプレゼンスの確保をめざす。また、個人経営の旅館を組織化することで海外の大手オンライン旅行会社などとの包括提携やGDSとの登録も可能とする。さらに、日本旅館を気軽に予約できるようにすることで日本旅館への関心の喚起と認知度向上をねらう。
在庫管理システムは、海外の大手ホテルチェーンなどが用いるものとほぼ同じ機能を有しているといい、参加した日本旅館は国内外の旅行会社やオンラインの予約サイトについて効率的に在庫の一括管理や供給をすることが可能となる。
なお、リョカン・エクスペリエンスは2012年度の国土交通省近畿運輸局の実証実験事業を経て、京都市と京都文化交流コンベンションビューローの協力も得ているという。2013年11月22日時点で30軒の参加施設と契約して2014年1月までに予約サイトを正式稼働し、2015年春までに京都府内200軒の参加をめざす。