関空、冬の国際線便数が過去最高、LCCは約2割に

  • 2013年10月23日

 新関西国際空港によると、関西国際空港の2013年冬スケジュール(2013年10月27日~2014年3月29日)の国際線便数は、ピークとなる見込みの12月に1週間あたり前年比35便増の716便となり、過去最高を更新する。夏スケジュールを含めても2012年夏の716便が最高で、これに並ぶことになる。

 好調さの主因はLCCによるネットワーク拡大で、2013年冬スケジュールでは9社が10都市に就航。LCCの便数と全体に占める割合では、2008年冬は10便で1.6%のみであったところから2013年冬は140便で19.6%に。国内線を含めると、関空を発着する旅客機のうちほぼ3割がLCCとなる。

 方面別で見ても、LCCの主戦場であるアジア圏が伸びている。韓国、中国、台湾、その他アジアの4区分で便数の割合を見ると、2011年冬は75.6%であったが、2年間で100便以上が増加し2013年冬には81.3%となる。2013年冬ではLCCに衣替えした香港エクスプレスの週7便での復便や、ピーチ・アビエーション(MM)の香港線、エアアジアX(D7)のクアラルンプール線、セブ・パシフィック航空(5J)のマニラ線でも増便が予定されている。

 ただし、アジア路線ではFSCも引き続き路線を拡充しており、2013年冬では例えばチャイナエアライン(CI)が台北線を17便から24便に増やすほか、ガルーダ・インドネシア航空(GA)もジャカルタ線を約15年ぶりに復便する予定だ。

 なお、新関西国際空港では、LCCの旺盛な就航意欲に応えるため2016年の供用開始を目標として第3ターミナルの開設を検討しているところ。2015年には駐機スポットの整備を完了したい考えだ。


▽関空2013年冬スケジュール、航空会社別便数一覧
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訂正案内(編集部 2013年10月24日10時50分)
・訂正箇所:第5段落第2文
誤:2014年には駐機スポットの整備を完了したい考え

正:2015年には駐機スポットの整備を完了したい考え