アエロメヒコ、B787を成田で運航開始、交流拡大に期待

  • 2013年10月17日

(左から)ボーイングジャパン社長のジョージ・マフェオ氏、駐日メキシコ大使のヘレル氏、AM上級副社長のゴイトルトゥーア氏、駐メキシコ日本大使の目賀田氏、メキシコ観光局のエギアルテ氏 アエロメヒコ航空(AM)は10月16日、成田路線でのボーイングB787型機の運航を開始した。従来はB767型機を投入していたが、機材変更により座席数が171席から243席に増加。来年には増便も計画しており、今後の需要のさらなる拡大に期待がかかる。

 16日に開催した就航記念レセプションで営業担当副社長のホルヘ・ゴイトルトゥーア氏は、B787の運航開始について「夢がかなった」と表現。成田線は「大変成功している路線」であり、今回のB787導入による品質向上と座席増が「将来の成長のために非常に重要」であると強調した。

 また、今後の方針として、日本とメキシコおよび日本とラテンアメリカ諸国の交流拡大の促進に意欲を表明。2014年からは現行の週3便から週4便に増やす計画で、「業務渡航、レジャーともに、素晴らしいメキシコをさらに体感してもらえる」と強調した。

 レセプションではこのほか、駐日メキシコ大使のクロド・ヘレル氏や駐メキシコ日本大使の目賀田周一郎氏、メキシコ観光局駐日代表のギジェルモ・エギアルテ氏らが挨拶。この中でヘレル氏と目賀田氏は、2013年と2014年が仙台藩主の伊達政宗に派遣された支倉常長ら使節団の渡墨から400年を祝う「日墨交流400周年」であることを強調し、B787型機の投入がさらなる交流拡大のきっかけになると歓迎した。

 また、エギアルテ氏は、2013年の日本人訪問者数が約2割増で推移しており、通年では初めて10万人を超える見込みであることを説明。そして、これまでメキシコは「実際の距離ではなく感覚的に遠いイメージがあった」ところが、B787型機が飛び始めたことで「メキシコが近くなる」と期待を示した。