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VIA鉄道、カナディアン号の新車両アピール-14年6月に導入へ

  • 2013年10月17日

(右から)VIA鉄道のピエール・サントニ氏、ミッシェル・グッドウィン氏 VIA鉄道から国内・海外営業担当シニア・ディレクターのピエール・サントニ氏と、海外営業アジア地区マネージャーのミッシェル・グッドウィン氏がこのほど来日し、メディアや業界向けに最新情報を提供した。サントニ氏は2014年6月からカナダ西部横断列車「カナディアン号」に、新しいクラス「プレステージクラス」を導入すると紹介。寝台車8両とパーク・カー4両を改修中とした。

 プレステージクラスの寝台車には車椅子でアクセス可能なバリアフリーのスイートルームを配置。バスルームやシャワー、TV、ダブルベッド、ミニバーなどを備えたほか、コンシェルジュ・サービスも用意する。利用区間はジャスパー/バンクーバー間の予定。1車21人が定員であることから、サントニ氏は、少人数で富裕層のグループに適しているとアピールした。新車両紹介用に車内を3Dで閲覧できるシステムを作成しており、来年夏には旅行会社も利用できるような販促ツールを作成、提供する予定だ。

 また、VIA鉄道はジャスパー/プリンスルパート間にパノラマカーを導入。エコノミークラスでホットミールサービスを提供するなど、サービス面を強化している。「オーシャン号」ではモントリオール/ハリファックス間の車両でWi-Fiを導入。このほか、新たな制服や、車内エンターテイメントサービス、ビジネスラウンジの刷新もおこなっており、東部近距離特急(コリドー)には新しいビジネスクラスの車両も導入し、徐々に数を増やしていく計画だとした。

 なお、VIA鉄道によると、2013年1月から9月まで、日本の旅行会社を通してVIA鉄道の予約をした日本人は前年比14.5%減の64万4288人。同社では2014年は新車両の導入をフックに日本でのアピールを継続し、利用者を増やしていきたいとしている。