エア・カナダ、羽田/トロント線就航へ、以遠路線の需要喚起も
エア・カナダ(AC)はIATA(国際航空運送協会)に2014年夏季スケジュールでの羽田/トロント線を申請した。日本とカナダ間の航空交渉で認められた昼間時間帯発着枠を活用し、来年3月末からの就航に向けて準備を進行中だ。中国の杭州で開催中のショーケース・カナダ・アジア2013でAC日本支社長のワイス貴代氏が明らかにした。
ワイス氏は「羽田線は首都圏だけでなく、地方からの乗り継ぎ需要が見込める。日本での売上を伸ばしていきたい」と話し、羽田線に期待を寄せた。機材はボーイングB777型機になる見込み。ACは2012年に深夜早朝枠を利用して羽田/バンクーバー線の就航を計画していたものの、十分な需要が見込めないことから中止した経緯がある。
ACは成田線についても申請済み。ワイス氏によると、バンクーバー線とカルガリー線は週7便を維持し、トロント線についても今後検討を進めていく。成田での際際乗り継ぎ需要については、羽田に乗り入れるアジアからの路線が今後増えることから「羽田でもその需要に応えることはできるのではないか」との考えだ。
このほか、ワイス氏は引き続きトロント以遠として米国をはじめキューバや南米などへの需要喚起を強化していく考えを示した。また、バンクーバー経由で同日に際際乗り継ぎをする場合、税金の徴収が一切ないことにも言及。さらに、米国経由でカナダに入る場合には米国入国の際にESTAが必要になるため、カナダ直行便の利点を強調するとともに、カナダ経由での米国入国でもイミグレーションがスムーズとアピールした。