ウィーン、14年はウィーン会議200周年、舞踏会をアピール
ウィーン市観光局はこのほど、プレス向けイベントを開催した。合わせて来日したウィーン市観光局メディア・リレーションズのフェレーナ・ハーブレ氏は「2014年はウィーン会議200周年、2015年はリンク通り完成150周年と記念年が続く」とアピール。14年は特に、「会議は踊る、されど進まず」と言われたウィーン会議の時代に全盛期を迎えた、舞踏会文化に焦点をあてていく考えだ。
ハーブレ氏によると、ウィーンの舞踏会のメインシーズンは1月から2月だが、11月から舞踏会は開始しており、11月15日にはウィーン赤十字舞踏会による日本をテーマにした舞踏会が開催。日本大使館の後援も受けているという。
また、14年秋に、舞踏会ホール「ゲシュワンドナー」が音楽やダンス、演劇、フェスティバルを開催するイベントセンターとしてリニューアルオープン。舞踏会や録音会場などに使われたホール「ゾフィエンザール」も、今年中にイベントホールやギャラリーなどを含む複合施設として開業する予定だ。
このほか、ハーブレ氏は美術館や博物館の魅力を紹介。2013年は3月の美術史博物館の「美術工芸館」リニューアルオープン、4月のリヒテンシュタイン・シティーパレスの公開に加え、10月18日にはオイゲン公の冬の宮殿がオープンするなど、観光素材が増えた点をアピールした。
同局によると、2012年の日本人宿泊総数は前年比11.7%増の30万9278泊。ハーブレ氏は「今年はもう少し数字が伸び、1%増になればと期待している」と語った。今年は1月から7月までの累計で3.5%増の16万2522泊を記録しているという。